福島市の吾妻中の生活科学部に所属する生徒らが本年度、トマトの糖度などを効果的に上げるための肥料成分の研究に取り組んでいる。原発事故の風評被害が根強く残る中、本県農産物の付加価値を高めて広く発信しようとの取り組みだ。生徒たちは3日、さまざまな肥料を加えたトマトの糖度などを調べるための収穫作業に取り組んだ。 研究は昨年度に始まり本年度は2年目。同市本内の指定就労継続支援B型事業所「べじわーく本内」の協力を得て、同事業所がビニールハウスで栽培しているトマトを使って研究を進めている。年度内に研究成果をまとめる方針。大橋弘範福島大共生システム理工学類准教授(物理化学)が研究に参加している。 この日は、生活科学部の生徒7人がビニールハウスを訪れ、持ち帰って分析するためにトマトを収穫した。2年の森松愛さん(13)は「福島の農産物のおいしさを広く知ってもらいたい。『この料理にはこのトマトが合う』などと、味