秋田市の肥料メーカーが、表示より有機質の原料を少なくするなど、大半の商品で肥料の成分を偽装していたことがJA全農の調査で分かりました。このメーカーは製造を停止し、出荷済みのすべての商品を回収することにしています。 このため、JA全農が太平物産の726種類の肥料について調べたところ、93%に当たる678種類で、袋やチラシに記載された有機質の原料が含まれていなかったり足りなかったりしたということです。 JA全農によりますと、太平物産は、「作りやすさを優先して肥料を粒状にするために、有機原料を少なくした。成分表示の変更を行わなかった」と回答し、意図的に偽装を行っていたことを認めたということです。太平物産は農作物の安全性に問題はないとしていますが、肥料の製造と出荷を停止し、出荷済みのすべての商品を回収するとしています。 JA全農は、東日本の11の県のJAで太平物産から年間およそ4万トンの肥料を仕入