容器包装されたすべての加工食品について、原材料の原産地表示(原料原産地表示)が義務化されることがほぼ決まった。TPP(環太平洋経済連携協定)を実現するための対策として「拡大することを検討する」ことが閣議決定され、自民党農林部会長の小泉進次郎議員の強力な後押しも影響したのだろう。 原料原産地を表示するということは、たとえばウナギのかば焼きは、ウナギがどこで(どの国で)養殖(または漁獲)されたのかを表示しなければならない。現在表示義務化されている加工食品は、ウナギのかば焼きを含め4品目と22食品群あるが、加工食品全体の2割にも満たないといわれている。それが全加工食品に拡大されれば、食品業界には大きな影響が出る。 たとえば、ウナギのかば焼きの場合、原材料欄に「うなぎ(中国産)」「原料原産地:中国」のように表示される。この表示があるので、国産のウナギが食べたい消費者は、簡単に見分けることができる。