【1月8日 AFP】農作物の成長促進を目的とする遺伝子組み換えの研究に取り組んできた米イリノイ大学(University of Illinois)が、「遺伝子ハッキング」すなわち「ショートカット(近道)」によって植物のタバコの生産量を40%増やすことに成功し、そのことを実証する研究論文を3日の米科学誌サイエンス(Science)で発表した。 農場経営者らは長年、生産性を向上するために肥料や農薬などを利用してきたが、これらの農業技術はもはや頭打ちで、生産性を従来より大幅に向上させる可能性は低いと考えられている。今回の研究は、タバコの生産量を増やすことではなく、人口増加に伴って増大する食糧需要を満たすためにコムギやダイズに技術を応用することを目標としており、米慈善財団ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)や英政府などが資金提供し