「人は生きる上で、色んなことを主体的に選択する権利を持っています。でも、死に方についてだけは全然違う。そこに何とかアプローチしてみたいんです」
アカネアワビと言われても、食べたことはもとより、聞いたこともないという人が多いかもしれない。このアワビは米カリフォルニア州北部に多く生息する巻貝の仲間で、岩にくっついてケルプ(海藻)を食べている。食材としても人気で、ホタテにも似た甘みのある繊細な味わいと言われる。(参考記事:「海藻は「温暖化対策のカリスマ」、最新研究」) 「食べたら、その美味に驚きますよ。魚は好きでないという人が口にしたとき、目を輝かせて『すごくおいしい』というのですから」。サンフランシスコの少し北に住むダイビング愛好家、ジョー・クレサリア氏はそう話す。「口に運ぶのもおそるおそるだったのに」 しかし、海洋熱波、海水の酸性化、生息地の喪失、乱獲などが原因で、アカネアワビの漁場は減少している。このままでは、アカネアワビは食料源であるケルプの森を永久に失ってしまうかもしれない。(参考記事:「海のシステムを支える生き物たち」) 「
どれほど熱心にバンド活動に取り組んだとしても、そして仮に秀でた才に恵まれたとしても、音楽で飯が食えるようになる確率はとほうもなく低い。ならば、費やしてきたその時間と熱意はすべてムダだったのだろうか。何者にもなれないのだから何もしない方がよかったのか? そんなことはない。アーティストとしてデビューせずとも、たとえば彼女とのドライブでかけるための最強クリスマスヒットメドレーを自作するとき、たとえばYouTubeでベースの弾き方のコツを教えるための動画を撮るとき、たとえば子守唄で子供を寝つかせるとき、その声の響きや指使いにはかつての熱が鼓吹されている。 在野研究とは、要するに、子守唄が超絶に上手いサラリーマンの学問版のことだ。 唯一の正解などない もう少し丁寧に説明しよう。在野研究者とは、ごく簡単に言えば、大学に所属をもたない研究者のことを指す。最近、私が編者となって出版した『在野研究ビギナーズ
農作物を食い荒らす野生鳥獣の被害を防ごうと、山口県や農業団体らでつくる「山口市南部地域スマート農業活用促進協議会」が今月、LEDの光でイノシシを撃退する実証実験を始めた。サッカー場のナイター施設にも使われるほど強力で、市販されている鳥獣被害対策用のLED照明の数十倍ほどの明るさ。年内まで試行し、効果が確認されれば商品化も視野に入れる。 山口市南部に位置する秋穂二島地区で4日、田んぼへとつながる3本の小道に高さ約30センチのLED照明計10機が設置された。裏手には雑木林や山が広がる。LEDの前を横切ると、センサーが感知して15秒間、白い光が激しく点滅する。使用するLED照明は、広島県三原市のLED照明の製造・開発会社製。LEDの近くにカメラを設置し、撃退効果を確認する。 県農林水産政策課によると、県内の野生鳥獣による農作物の被害額は昨年度は約4億7400万円。うち、48%がイノシシによる被害
繁茂するワルナスビと蜜を集めに来たハチ=2019年9月2日午前10時3分、兵庫県丹波篠山市今田町今田新田で “悪いナスビ”にご注意を―。兵庫県丹波篠山市今田町今田新田の草地で、北米原産の帰化植物「ワルナスビ」が繁茂している。薄紫や白色の花を咲かせ、ハナバチなどに蜜や花粉を提供し、見た目は可憐だが、実は大変な厄介者。全体を鋭いとげで“武装”し、葉にも茎にも、さらにはミニトマトに似た黄色い果実にも毒を含む。繁殖力が旺盛で、一度繁茂すると根絶やしにするのは困難という。原産地でも「悪魔のトマト」などの異名を持つ。ただいま市内外で増殖中だ。 ナス科の多年草。毒成分はソラニンで、ジャガイモの芽に含まれる成分と同じ。摂取すると頭痛、嘔吐、胃炎、下痢、食欲減退などを起こすほか、最悪の場合死に至ることもある。最近では兵庫県宝塚市の小学校でジャガイモのソラニン類による食中毒が発生している。 花期は6―9月。繁
田んぼに浮かび上がった恐竜たち(丹波篠山市提供)=2019年9月6日午前10時3分、兵庫県丹波篠山市西古佐で 兵庫県丹波篠山市西古佐で、「田んぼアート」で描かれた恐竜「タンバティタニス・アミキティアエ」(通称・丹波竜)と、ネズミに似た哺乳類「ササヤマ・ミロスカワイイ」が見ごろを迎えている。近くにある丹波並木道中央公園から眺めることができ、関係者らは、「ぜひ、足を運んでほしい」と呼びかけている。 ともに同市や隣接する丹波市にまたがる1億1000万年前の地層「篠山層群」から産出した化石が題材。制作したのは地元の篠山鳳鳴、篠山産業、篠山東雲の3高校の生徒有志で、発見された化石を生かした地域振興策の一環として取り組み、コシヒカリやムラサキイネ、アクネモチなど、色の違う稲を植え、図柄を浮かび上がらせた。 昨年度、恐竜化石を生かした活性化について研究した鳳鳴高の生徒が発案し、2高校に協力を依頼。産業高
外来生物の堆肥化を研究 篠山東雲高校の3年生で、8月に奈良県橿原市で行われた「近畿学校農業クラブ連盟大会」の意見発表で、最優秀に次ぐ優秀賞を受賞した。外来生物のウシガエルを捕獲、処分し、堆肥にする課題研究に取り組んでいる。大きな鳴き声が時に騒音として迷惑がられるが、その鳴き声に強い生命力を感じたと言い、駆除しきるのではなくて侵略を遅らせる、「在来種との共存」というメッセージを発信した。 自然豊かな丹波篠山市大芋地区の兼業農家に育ち、幼い頃から野山で遊び、「虫もカエルもヘビも、平気でつかめる」と笑う。自宅には家族と作ったビオトープがある。そこをウシガエルが“侵略”、在来種のカエルの声が聞こえなくなったことに「やばい!」と感じたのが中学生のころ。在来種の生態に悪影響を及ぼすことは小学生のころから知っていた。 高校2年生の時、一つ上の先輩たちが外来生物のミシシッピアカミミガメを堆肥化する研究に取
インタビューに答える津島隆太さん。「私が公の場に出ることで、少しでも性依存症の問題がオープンに議論できる社会になり、症状に苦しむ人や、性犯罪を減らすことにつながれば」=東京都千代田区で2019年6月24日、中川聡子撮影 性的衝動がコントロールできなくなる性依存症の治療中であることを公にした漫画家がいる。週刊プレイボーイ(集英社)のウェブ版「週プレNEWS」で、実体験をもとにしたフィクション漫画「セックス依存症になりました。」を連載している津島隆太さんだ。過激な性行為で生活が破綻したり、性犯罪に走ったりするケースもある性依存症を、なぜ公表したのか。津島さんにその思いを聞くとともに、漫画を監修している精神保健福祉士、斉藤章佳(あきよし)さんに性依存症について解説してもらった。【聞き手・中川聡子/統合デジタル取材センター】
全国で急激に分布区域を広げている害虫のガ「ツマジロクサヨトウ」の幼虫13匹が8月28日、沖縄県石垣島のサトウキビ畑で確認されたことが7日、分かった。全国的にはほとんどが飼料用トウモロコシ畑で被害が確認されているが、サトウキビ畑での食害が確認されたのは国内で初めて。
アイガモを使ってコメ作りをしている農家のもとからアイガモ20羽が忽然(こつぜん)と姿を消しました。一体、何があったのでしょうか。 アイガモ農法でコメ作りをしている河島努さんには、ある悩みがありました。それは、肝心のアイガモが日を追うごとに居なくなってしまうのです。道路にはくっきりと足の形が残されていました。アイガモ農法とは有機農法の1つ。アイガモが雑草や害虫を駆除してくれるため、農薬をほとんど使わずにコメ作りができるのです。河島さんがカモ26羽を購入したのは田植え直後の6月でした。ところが、7月に4羽、8月は13日に8羽、15日にも8羽いなくなって現在、わずか6羽となってしまったのです。 田んぼの周りを電流が流れているワイヤで囲っていますが、効果はないといいます。5年前にアイガモ農法を始めたという河島さん。これまで延べ100羽近くが姿を消し、その都度、人の足跡も残されていました。アイガモは
(c)シナプス部位のニコチン性アセチルコリン受容体活性化と神経伝達遮断作用 シナプス後膜にあるアセチルコリンを受け止める受容体に殺虫成分がアセチルコリンに代わって結合し、一旦は興奮の信号を過剰に伝える。 その後、興奮を伝える神経伝達を遮断してしまう。この結果、害虫は全身的な麻痺症状を起こし、まもなく動かなくなって死に至る。このため、害虫がセミの抜け殻のように作物にしがみついたまま死んでいる場合もある。 ◎この作用を示す殺虫剤 ・ネオニコチノイド系(商品名:アドマイヤー、アクタラ、スタークル、ダントツ、バリアード、ベストガード、モスピラン) ・スルホキイミン系(商品名:トランスフォーム、エクシード) (d)シナプス部位のニコチン性アセチルコリン受容体の神経伝達遮断 シナプス後膜にあるアセリルコリン受容体受容体に殺虫成分が結合し、興奮性の刺激を遮断して伝達できなくする。この結果、害虫に麻痺症状
若者が興味持てる農業に 農家の高齢化や後継者不足が深刻化する中、栽培に加え、営業や経理もこなす。さらに県外の友人夫婦を新規就農者として雇い入れるなど若い担い手の確保にも努める。「農業のイメージを変えて若者にも職業の一つとして選んでもらいたい」 3人姉妹の次女として香取市の専業農家の家で育った。10代の頃は、靴が土で汚れ、春先には土ぼこりが立つ畑が広がる風景が苦手だった。東京都内の大学に進み、1人暮らしを始めた。卒業後は飲食店で働いたが、慌ただしく過ぎる都会での生活に疲れた時、ふと故郷ののどかな風景が目に浮かんだ。同じころ、父久和さん(62)から後継者がおらず頭を悩ませていると聞かされ、6年前に「誰かがやらなければ」と帰郷を決意した。 父が経営する酒井農園は約7ヘクタールあり、市の名産であるサツマイモのほか、季節ごとにニンジンやカボチャ、トウモロコシ、落花生、ショウガなどを育てている。出荷作
スイス国立博物館で開催中の特別展示「Heidi in Japan(日本のハイジ)」にて。2019年7月28日 Photo: Yuki Fukaya / COURRiER Japon スイスで「日本のハイジ」展 筆者は7月末、チューリッヒに滞在していた。街歩きしていると、古めかしい塔にやたらかわいい幕が張り出されていた。その幕には、あのアニメのハイジの絵と、「ハイジ」の文字がカタカナで、でかでかとプリントされていた。その塔は、スイス国立博物館だった。 思わず入ってみると、「日本のハイジ(Heidi in Japan)」展が開かれていた。 この特設展では、1974年、日本で公開されたアニメ「アルプスの少女ハイジ」制作チームによるスイス「ロケハン」記録写真から、アニメの原画、グッズまでが展示されている(会期は2019年7月17日〜10月13日、ロケハン写真以外は写真撮影OK)。
リンク ハフポスト 京急脱線事故「#がんばれ京急」がトレンド入り。京急の責任を検証する報道への「違和感」 ジャーナリストの佐々木俊尚さんは、「大きな企業の責任をまず追及しなきゃいけないと思い込んで報道するのは、報道する側の日常的な所作」と指摘。原因究明が行き過ぎるがゆえに、早すぎる”犯人探し報道”になっていると分析する。 76 users 2224 Dr.(Shirai)Hakase #AI神絵師本 #技術書典14 @o_ob R&D in VR live entertainment since 1995/Ph.D/@VRStudioLab Director/@reality_app_en UX dev in Roppongi/@DHGS Professor mstdn.io/@o_ob note.com/o_ob/m/mde9745… Dr.(Shirai)Hakase/Metavers
厚生労働省は、ひきこもり支援の一環として、農家での短期間の農業体験を通じて本格的な就労のための準備を後押しする事業を2020年度から始めると発表した。 就労していない期間が長く、生活が不規則になりがちな人や、他人と接することが苦手な人が、農業体験を通じて生活リズムを整え、コミュニケーションの機会を得ることが狙いだ。 全国5カ所ほどにマッチング支援機関(農協など)を設置し、受け入れ農家と自立相談支援機関をつなぐ。これは、農家と都市部のマッチングも可能にする。 この報道に対し、ネットでは、「ひきこもりは奴隷や外国人労働者の代わりじゃないんだが」「ひきこもりが早朝の作業に出てこられるかな」「人手足りない所に家にこもってる人を!って簡単に考えるのやめた方が良い」「ただでさえ忙しいのにこういうのに協力しようとする人の良い農家の方がひきこもりコミュ障に迷惑をかけられないか心配」といった否定的な反応が多
北朝鮮の国営メディアは、台風13号が7日北朝鮮に上陸したことで5人が死亡し、3人がけがをしたとして、死傷者が出ていることを伝えているほか農作物などにも被害が出ているとしています。 放送では、強風によって農作物が倒れたり、屋根がめくれて吹き飛ばされたりしている様子を伝えています。 また、復旧作業のために動員された大勢の軍人が崩れた土砂をシャベルで片づけています。 国営の朝鮮中央通信が8日午後7時前に伝えた内容によりますと、これまでに5人が死亡し、3人がけがをしたほか、460世帯余りの住宅と15棟の公共の建物が完全、あるいは部分的に壊れたり浸水したりしました。 台風13号が北朝鮮に上陸する前の6日にはキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が軍の緊急会議を招集し、出席者たちを叱責しながら万全の対策をとるよう指示していました。 北朝鮮が自然災害をめぐって、復旧作業や被害状況を随時伝えるのは異例
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く