筑波銀行(茨城県土浦市)は20日、水戸営業部(水戸市)に勤務していた40代の行員男性が、同営業部と取引のあった顧客1人から預かったキャッシュカードを無断で利用し、計4746万5千円を着服していたと発表した。元行員は、9月に同行が内部調査を開始した後に死亡した。 同行によると、元行員は2018年5月~22年9月、高齢の顧客の同行預金口座から161回に分け5942万5千円、他行の預金口座から25回に分け804万円、計6746万5千円をATMで引き出した。このうち顧客に届けた2千万円を除く4746万5千円を着服した。同行は元行員の死亡理由を明らかにしていない。 キャッシュカードがないことなどを不審に思った顧客の家族から9月に問い合わせを受け、調査した結果、発覚した。着服金は、個人的な投機資金や債務返済に充てていた。 同行は元行員に対し、退職金を支払わないなど懲戒解雇相当の対応を行った。顧客には被