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  • 遺伝子ベース作物生育モデルで気候変化に強い品種を設計 | CREST

    キーワード イネ、ダイズ、発育、籾数、収量、生育予測モデル、ニューラルネットワーク、ゲノム、ハプロタイプ、品種設計 農業に及ぼす気候変化の影響を評価するために、作物生育モデルと気候シナリオを用いたシミュレーション研究が行われてきました。しかし、従来の作物生育モデルは、ゲノム情報を入力変数として扱うことができず、気候変化に適応する品種の設計を行うこともできませんでした。そこで、イネの環境適応性と収量に強い影響を与えることが知られている出穂期と籾数に関与する遺伝子のハプロタイプを考慮し、それらと気象データから任意地点の現在および将来気候条件のもとで収量を予測できるモデルの開発を目的として研究を行いました。まず、モデルの開発と検証のために、約150品種の日イネ品種の全ゲノム配列を決定し、出穂期と籾数に関与する合計261遺伝子のハプロタイプを整理するとともに、コシヒカリと日全国の水稲30品種を

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    agrisearch 2023/09/25
    中川博視氏(農業・食品産業技術総合研究機構 基盤技術研究本部 研究管理役)
  • 科学技術都市つくばのまちづくり~スマートシティからビールまで~|2023年1月|産学官連携ジャーナル

    科学技術都市つくばのまちづくり ~スマートシティからビールまで~ 文部科学省 研究振興局 学術研究推進課専門官/つくば市顧問/筑波大学システム情報系客員准教授 森 祐介 茨城県つくば市は、人口約25万人のうちおよそ1割が研究に従事し、約150の研究機関が立地する日最大の研究学園都市である。そのつくば市が2022年4月に政府から「スーパーシティ型国家戦略特別区域」に指定された**0。この特区、「つくばスーパーサイエンスシティ構想」では、誰一人取り残さないというSDGsの精神を柱に掲げ、先端技術をまちづくりにふんだんに導入して地域の課題を解決することを、自治体のみならず、大学等研究機関、民間企業、市民が一体となって目指している。稿では、これまでの経緯やその推進体制とともに具体的な取り組み事例を、当時の担当者(2019年6月〜2022年6月つくば市政策イノベーション部長)の視点で紹介する。

    科学技術都市つくばのまちづくり~スマートシティからビールまで~|2023年1月|産学官連携ジャーナル
  • 日本の農業におけるスマート化・自動化 ―現状と課題―|2022年11月|産学官連携ジャーナル

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    agrisearch 2022/11/17
    「東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 教授 深尾隆則」
  • 日本に数学や物理学を学ぶ女性が少ないのはなぜ? - POLICY DOOR ~研究と政策と社会をつなぐメディア~

    「女性が入ると会議が長くなる」などと発言して東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長を辞任した森喜朗会長。この女性蔑視発言は国際的にも問題視され、日のジェンダーギャップがいまだに大きいことが改めて白日の下にさらされた。世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数2020 で、日は121位であるという事実も再認識された。こうした社会風土が、女性の理系進学に影響をしている可能性を示唆したグループがある。 横山教授が取り組んだのは、なぜ日では数学や物理学の女子が少ないのかという問題だ。日では理学部や工学部、中でも数学や物理学といった分野の女性比率が極めて低い。女子学生の理系進学の障害になっているものは何なのか。 ジェンダー研究をスタートさせた理由 科学技術社会論の研究者である横山教授は、学生時代はスーパーカミオカンデを使ったニュートリノ実験のメンバーだった。もともと科学ジャーナリスト

    日本に数学や物理学を学ぶ女性が少ないのはなぜ? - POLICY DOOR ~研究と政策と社会をつなぐメディア~
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    agrisearch 2021/05/08
    「横山広美 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 教授」
  • 共同発表:新たな除草剤候補化合物クマモナミドを発見

    ポイント 放線菌に由来する天然化合物クマモナミドを発見し、全合成法を確立してさまざまな誘導体を合成し、強力な除草活性を持つ化合物KANDを開発しました。 クマモナミドおよびKANDは植物細胞に必要な細胞内構造物である微小管を壊す活性を持ち、既知の除草剤とは異なる作用機序を持つことを発見しました。 クマモナミドおよびKANDは雑草の防除に優れる一方でヒトの細胞や土壌中の微生物への毒性が少ないので人や環境に優しく、SDGsに貢献する除草剤の開発につながる可能性があります。 熊大学 国際先端科学技術研究機構の石田 喬志 助教、檜垣 匠 准教授、熊大学 先端科学研究部の谷 時雄 教授、澤 進一郎 教授、石川 勇人 教授(現所属・千葉大学 大学院薬学研究院)、微生物化学研究所の五十嵐 雅之 第2生物活性部部長らによる研究グループは、農薬開発に役立つ新たな天然化合物として、土壌微生物である放線菌の

    共同発表:新たな除草剤候補化合物クマモナミドを発見
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    agrisearch 2021/04/10
    「KANDは植物細胞に必要な細胞内構造物である微小管を壊し、植物細胞の細胞分裂を阻害して植物の成長を抑制する作用を示します」
  • 共同発表:マメ科植物の栄養環境適応戦略~窒素栄養に応答して遺伝子発現を調節する仕組み~

    マメ科植物は窒素栄養の乏しい土壌でも生育できます。根に根粒と呼ばれる器官を形成して根粒菌と共生し、根粒菌が固定した大気中の窒素を利用できるからです。根粒共生と呼ばれる現象ですが、共生を成立させるために植物は、光合成産物を根粒菌に供給する必要があります。そこで植物は、硝酸など窒素栄養が豊富な土壌では窒素栄養を直接得る戦略に切り替え、根粒共生に伴う不必要なエネルギーの消費を防いでいます。しかし、この仕組みの大部分はいまだに未解明のままでした。 研究グループはマメ科のモデル植物ミヤコグサを用いた研究で、特定のDNA配列と結合して遺伝子の発現を調節する2つのたんぱく質(NLP転写因子)NRSYM1とNRSYM2が、硝酸の濃度に応じて遺伝子の発現を制御する主要な因子であることを明らかにしました。 また、根粒を作る働きを持つNINと呼ばれる転写因子の標的遺伝子の発現の多くは、NRSYM1転写因子とN

    共同発表:マメ科植物の栄養環境適応戦略~窒素栄養に応答して遺伝子発現を調節する仕組み~
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    agrisearch 2021/04/10
    「根粒を作る働きを持つNINと呼ばれる転写因子の標的遺伝子の発現の多くは、NRSYM1転写因子とNRSYM2転写因子の働きによって抑制されること」
  • 共同発表:ゲルのやわらかさの秘密:「負のエネルギー弾性」を発見

    ポイント ゲルのやわらかさを決める物理法則は何か?という非常に基的な問題について、その鍵となる「負のエネルギー弾性」を世界で初めて発見しました。 「ゲルのやわらかさは、熱力学第二法則(エントロピー増大の法則)に基づくエントロピー弾性でおおむね説明できる」という100年近く信じられてきた定説を覆しました。 品や医療用にゲルを活用する際に重要な「やわらかさの温度変化」は、従来の想定よりも数倍大きくなることを実証し、やわらかさを決定する物理法則を明らかにしました。 東京大学 大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻の吉川 祐紀 大学院生、作道 直幸 特任助教、酒井 崇匡 教授らは、ゲルのやわらかさに潜む「負のエネルギー弾性」を発見しました。 ゲルは、ゼリー、豆腐などの品や、ソフトコンタクトレンズ、止血剤など医療に活用される、ウェットでやわらかい物質です。ゲルから水を蒸発させたものがゴ

    共同発表:ゲルのやわらかさの秘密:「負のエネルギー弾性」を発見
  • 共同発表:イネの収量を増加させる画期的な技術開発に成功~食糧増産と二酸化炭素や肥料の削減に期待~

    ポイント 細胞膜プロトンポンプの発現を高めたイネの過剰発現体において、根における養分吸収、気孔開口、光合成、成長が促進されることを世界で初めて証明した。 4カ所の野外圃場において、イネの収量が30パーセント以上増加することを明らかにした。 植物の成長と収量を高める技術のブレイクスルーであり、さまざまな実用作物での応用が期待される。 地球温暖化の原因となっている二酸化炭素や環境汚染の原因となっている肥料の削減が期待される。 東海国立大学機構 名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)の木下 俊則 教授、大学院理学研究科のヂャン・マオシン 研究員、南京農業大学 資源環境科学学院のヂゥー・イーヨン 教授らは、イネの1つの遺伝子(細胞膜プロトンポンプ)を増加させることで、根における養分吸収と気孔開口を同時に高める技術を開発し、野外水田でのイネの収量を30パーセント以上増加

    共同発表:イネの収量を増加させる画期的な技術開発に成功~食糧増産と二酸化炭素や肥料の削減に期待~
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    agrisearch 2021/02/03
    「細胞膜プロトンポンプの発現を高めたイネの過剰発現体において、根における養分吸収、気孔開口、光合成、成長が促進されることを世界で初めて証明した」
  • 共同発表:浅い眠りで記憶が消去される仕組みを解明~なぜ夢は起きるとすぐに忘れてしまうのか~

    ポイント 睡眠時に記憶がどのように固定され、消去されるのかその仕組みはよく分かっていなかった。 マウスを用いた実験で、視床下部に少数存在するメラニン凝集ホルモン産生神経(MCH神経)がレム睡眠中に活動し、記憶を消去する役割があることを発見した。 MCH神経が記憶に影響を与えるメカニズムの解明は、強い恐怖心を伴った経験の記憶がトラウマとして残ってしまう心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療法開発への貢献が期待される。 JST 戦略的創造研究推進事業において、名古屋大学 環境医学研究所の山中 章弘 教授らの研究グループは、脳のメラニン凝集ホルモン産生神経(MCH神経)注1)がレム睡眠注2)中に記憶を消去していることを明らかにしました。 これまでの研究から、MCH神経が摂行動や睡眠覚醒の調節に関わっていることは分かっていましたが、記憶への影響は不明でした。 研究グループは、超小型顕微鏡を用

    共同発表:浅い眠りで記憶が消去される仕組みを解明~なぜ夢は起きるとすぐに忘れてしまうのか~
  • 共同発表:アーバスキュラー菌根菌の純粋培養に世界で初めて成功~微生物肥料としての大量生産に道~

    ポイント アーバスキュラー菌根菌(AM菌)は微生物肥料として農業利用が期待されている土壌微生物ですが、植物と共生しないと生育できない性質を持っています。 今回、脂肪酸を添加した培地でAM菌を単独で培養したところ、生育が促されて共生能を持つ次世代胞子が形成されることを発見しました。 これによりAM菌の純粋培養が可能となり、菌を大量生産できる可能性が開けました。 大阪府立大学(学長:辰巳砂 昌弘) 大学院生命環境科学研究科の秋山 康紀 教授、筒井 一歩 大学院生(当時)、林 英雄 教授(当時)と、自然科学研究機構 基礎生物学研究所(所長:阿形 清和)の川口 正代司 教授、亀岡 啓 博士研究員、信州大学(学長:濱田 州博) 農学部の齋藤 勝晴 准教授、北海道大学(総長:名和 豊春) 大学院農学研究院の江澤 辰広 准教授らは、JST 戦略的創造研究推進事業 ACCELにおいて、微生物肥料として農

    共同発表:アーバスキュラー菌根菌の純粋培養に世界で初めて成功~微生物肥料としての大量生産に道~
  • 共同発表:イネやバイオマス作物を脅かす紋枯病(もんがれびょう)から身を守るための植物免疫機構を解明

    岡山大学 大学院環境生命科学研究科(農)の能年 義輝 准教授と理化学研究所 環境資源科学研究センターの香西 雄介 基礎科学特別研究員、持田 恵一 チームリーダーらの共同研究グループは、作物病害である紋枯病(もんがれびょう)注1)に対し、植物が植物ホルモンの一つであるサリチル酸注2)を介した免疫機構によって抵抗性を発揮する能力を持つことを突き止めました。研究成果は英国時間10月19日、英国のオンライン科学雑誌「New Phytologist」に掲載されます。 紋枯病はイネやバイオマス作物に甚大な被害をもたらす重要病害ですが、その感染の仕組みやそれに対して植物が身を守る機構はよくわかっていませんでした。成果により、これまで殺菌剤のみが唯一の防除手段であった紋枯病に対して、新たな手段を適用できる可能性が示され、今後の作物やバイオマス資源の収量増加が期待されます。 <研究の背景> 紋枯病はイネ

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    agrisearch 2019/03/11
    2017/10/20 岡山大学、理化学研究所
  • 共同発表:干ばつに強く、水を節約して育つコムギの開発に成功~乾燥地での食糧増産や安定供給に期待~

    ポイント 耐乾性に関わるタンパク質を高蓄積させたコムギの開発に世界で初めて成功 開発したコムギは、少ない水で穀物生産を実現する節水型耐乾性の性質を有することが判明 乾燥地での糧生産の切り札として期待 近年の気候変動による砂漠などの乾燥地の拡大は、農作物生産性低下の主な要因となっており、世界で増え続ける人口を養うため糧の生産と確保が懸念されています。そこで、宇都宮大学の岡 昌憲 助教らの国際共同研究チーム※)は、耐乾性に関与するアブシジン酸(ABA)注1)受容体に着目し、そのタンパク質をコムギの植物体内で多く作らせることで、水消費量を抑えながら穀物生産を実現する節水型耐乾性コムギを開発することに成功しました。研究成果は、降水量が少ないために耕作が困難であった乾燥地や干ばつが多発する地域における糧生産の切り札になることが期待されます。 研究は、宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究セ

  • 共同発表:植物の根の微生物共生に欠かせない新しい因子の発見~LANタンパク質が仲介する植物・微生物共生の制御~

    ポイント 植物にとって重要な、根粒菌およびアーバスキュラー菌根菌との共生に欠かせないタンパク質LANを発見しました。 植物が共生微生物を根の中に受け入れる仕組みの一端が明らかになりました。 貧栄養な土地における作物の栽培や、化学肥料に頼らないクリーンな農業の実現に活用されることが期待されます。 筑波大学 生命環境系 寿崎 拓哉 准教授(つくば機能植物イノベーション研究センター)らの研究グループは、基礎生物学研究所 川口 正代司 教授、関西学院大学 武田 直也 准教授との共同研究により、LACK OF SYMBIONT ACCOMMODATION(LAN)と名付けたタンパク質が、根粒共生注1)と菌根共生注2)において、植物が共生微生物を根の中に受け入れる際に働くことを明らかにしました。 植物は土壌中のさまざまな微生物と関わり合いながら生活しています。マメ科植物は、根粒菌と根粒共生を行うことで

    共同発表:植物の根の微生物共生に欠かせない新しい因子の発見~LANタンパク質が仲介する植物・微生物共生の制御~
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    agrisearch 2019/01/08
    筑波大学・基礎生物学研究所
  • 共同発表:光環境に合わせた植物のリン栄養獲得制御の発見

    ポイント 光環境に適合して、成長に必須なリン栄養(リン酸イオン)の吸収が調節されていることを発見しました。 葉に照射された光が、赤色光受容体フィトクロムBを介して複数のシグナル伝達経路を活性化させて、根でのリン栄養の吸収を促進する仕組みを明らかにしました。 赤色光を強化した光の使用による農業生産の増大方法の開発やリン栄養の吸収能力が高い作物品種を作出する契機となることが期待されます。 土壌中の無機栄養は作物の生産性を決定する重要な環境要因です。一方で、光も植物のさまざまな成長プロセスに影響を及ぼす重要な外部環境要因です。根で起こる無機栄養の吸収と、地上部の葉に照射される光の関係性についてはこれまでほとんど未解明でした。 今回、東京大学 生物生産工学研究センターの柳澤 修一 教授らは、葉に照射された赤色光がシグナルとなり、根でのリン栄養の吸収を促進することを発見しました。この現象では、赤色光

    共同発表:光環境に合わせた植物のリン栄養獲得制御の発見
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    agrisearch 2018/12/05
    東京大学生物生産工学研究センターほか「葉に照射された光が、赤色光受容体フィトクロムBを介して複数のシグナル伝達経路を活性化させて、根でのリン栄養の吸収を促進する仕組みを明らかにしました」
  • 共同発表:日本列島の多様な菌から農業利用可能なものを選別~植物150種と真菌8,080系統からなる巨大ネットワーク・データ~

    列島の多様な菌から農業利用可能なものを選別 ~植物150種と真菌8,080系統からなる巨大ネットワーク・データ~ 京都大学 生態学研究センター 東樹 宏和 准教授らの研究グループは、北海道から沖縄で採集された植物150種とその地下共生菌で構成される大規模「共生ネットワーク」の構造を解明し、農業上の利用価値が高いと期待される菌のリストを作成しました。無数の微生物が含まれるデータを俯瞰して応用可能性の高いものを一挙に絞り込む研究の戦略は、持続可能型農業における微生物の利用を加速させると期待されます。 成果は、2018年6月23日に英国の国際学術誌「Microbiome」にオンライン掲載されました。 研究は、内閣府の最先端・次世代研究開発支援プログラム(「「共生ネットワークのメタゲノム解析」を基礎とする安定な森林生態系の再生」、代表:東樹 宏和、期間:2011/03~2014/03)、

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    agrisearch 2018/06/28
    「…8箇所の植物150種の根からDNAを抽出し、DNAバーコーディング技術を用い、8,080系統の真菌(きのこ・かびの仲間)を検出…植物と真菌の共生関係を表すネットワーク(図1)の構造を推定…」
  • 共同発表:植物共生微生物における新規ステロイド生合成経路の解明に成功~創薬研究の発展に期待~

    ポイント 植物共生微生物の二次代謝産物生合成経路解析方法の確立が求められていた。 植物寄生糸状菌におけるゲノム編集技術を開発し、これまでにない安定性を持つ抗炎症治療薬作用のあるフラノステロイド化合物の生成に成功した。 活性物質を生合成するスーパー微生物の創出によって、創薬研究の発展に貢献することが期待される。 JSTでは、国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム“SICORP”)において、中国国家自然科学基金委員会(NSFC)と協力し、「生物遺伝資源分野」における日中国間の共同研究を行っています。 今回、共同研究プロジェクトの1つとして、東京大学 大学院薬学系研究科の阿部 郁朗 教授および中国曁南(ジナン)大学 薬学部の高 昊(ガオ・ハオ) 教授、胡 丹(フ・ダン) 副教授らの国際研究チームは、植物と共生している微生物のステロイド系抗生物質の生合成経路を明らかにし、医

  • 共同発表:空気を肥料とする農業に向け大きく前進~光合成生物に窒素固定酵素を導入~

    ポイント 作物に窒素固定の能力を与えることができれば“空気を肥料とする”農業が実現できると考えられていますが、その実現には技術的に克服すべき課題が数多く立ちはだかっています。 今回、窒素固定酵素の遺伝子をシアノバクテリアに導入し、光合成生物として初めて窒素固定酵素の移植に成功しました。 この研究成果は、作物に窒素固定能力を与えるという最終目標への大きな一歩となります。 名古屋大学 大学院生命農学研究科の藤田 祐一 教授の研究グループは、窒素固定注1)酵素の遺伝子をシアノバクテリア注2)に導入することにより、光合成生物で窒素固定酵素を働かせることに初めて成功しました。今後、作物に窒素固定の能力を与え、窒素肥料がいらない“空気を肥料とする”農業の実現に向けた大きな一歩となる成果です。 窒素肥料は工業的窒素固定注3)によって作られ、その過程で大量の化石燃料を消費します。さらに、作物の収穫量は窒素

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    agrisearch 2018/05/10
    名古屋大・藤田祐一教授ら「窒素固定酵素の遺伝子をシアノバクテリアに導入し、光合成生物として初めて窒素固定酵素の移植に成功」
  • 共同発表:高速でき裂が完治する自己治癒セラミックスを開発~骨の治癒がヒントに!フライト中にヒビを治す航空機エンジン用部材の実現へ大きな一歩~

    高速でき裂が完治する自己治癒セラミックスを開発 ~骨の治癒がヒントに!フライト中にヒビを治す航空機エンジン用部材の実現へ大きな一歩~ 物質・材料研究機構と横浜国立大学の研究グループは、自己治癒セラミックスが、骨の治癒と同じく炎症・修復・改変期という3つの過程で治癒することを発見しました。さらに骨の治癒の仕組みをヒントに、セラミックスの治癒を促進する物質を結晶の境目に配置することで、航空機エンジンが作動する1000℃において、最速1分で、き裂を完治できる自己治癒セラミックスの開発に成功しました。 自己治癒セラミックスは1995年に横浜国立大学の研究グループにより発見されて以来、航空機エンジンタービン用の軽量耐熱材料として世界的に注目されてきました。しかし治癒の仕組みが未解明であり、また1200~1300℃の限られた温度領域でしかき裂を完治することが出来ないため、治癒機構を解明し、様々な温度域

  • 野依良治の視点|野依センター長室から|研究開発戦略センター(CRDS)

  • 共同発表:「弱い」計算能力の量子コンピューターでも、古典コンピューターの性能を上回ることを理論的に証明

    群馬大学 大学院理工学府電子情報部門の森前 智行 准教授は、ノイズが非常に多く計算能力が「弱い」量子コンピューターであっても、古典コンピューターの性能を十分に上回ることを理論的に証明しました。これにより、非常に複雑な汎用の量子コンピューターを作らなくても、近い将来に実現できる技術で、量子コンピューターの古典計算機に対する優位性を実演できるようになると期待できます。 研究成果の一部は独立行政法人 日学術振興会科学研究費助成事業(若手B)、および文部科学省 科学研究費補助金新学術領域研究「多面的アプローチの統合による計算限界の解明」によって得られました。 研究成果は10月5日に米国物理学会の学術誌「Physical Review A Rapid Communications」に掲載されました。 研究成果の一部は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST) ACT-I「情報と未来」(文