晴天の価値 2月中旬に出張で千葉へ行った。5日間の滞在中はずっと快晴で、気温は20℃に迫る春のような暖かさだった。仕事は朝から晩まで現場を走り回る過酷なもので、身体的にも精神的にも追い込まれた。毎朝、京葉線から見える美しい景色を眺めて正気を保っていた。太平洋へ燦々と…
晴天の価値 2月中旬に出張で千葉へ行った。5日間の滞在中はずっと快晴で、気温は20℃に迫る春のような暖かさだった。仕事は朝から晩まで現場を走り回る過酷なもので、身体的にも精神的にも追い込まれた。毎朝、京葉線から見える美しい景色を眺めて正気を保っていた。太平洋へ燦々と…
ちょっと前のニュースですが、New York Times 紙が反対論説(Op-Ed)欄のスピードアップを図ることを計画しているそうです: ■ 'New York Times' To Launch 'Instant Op-Ed' (Editor & Publisher) 新聞社が自社の主張を展開するのが社説(editorial)で、外部の人物や組織が(時に社説に反する)主張を述べるのが反対論説。日本の新聞では馴染みのない文化ですが、米国の新聞では"Op-Ed"という単語をよく目にします。そもそも Op-Ed を最初に始めたのが New York Times なのですが、彼らはその作成プロセスを高速化した、その名も"Instant Op-Ed"なるものを来年1月中に開始する予定とのこと。 The New York Times is planning to launch a new "Insta
Google Street Viewが日本でも見られるようになったと聞いて、実家の住所を入れてみて出てきた画像に結構ビックリ。一応ぎりぎり都内、という感じのごく普通の住宅地なのだが、家の細部までくっきり。隣の家の洗濯物まで見える。 これはちょっといやだなぁ。 一方、アメリカの私の家のストリートビューもずっと前からあるのだが、こちらは別にどうということもない。こんな感じなので↓ 一応シリコンバレーなんですけど・・・。 視点を動かしていくと、隣の家の人がビション・フリーゼ(白くて巻き毛の小型犬)のカプリス君との散歩から帰ってきたところが写っているのはかなりツボにはまったのだが、本人には言っていない。嫌がるかな、と思ったので。多分知らないと思います。しかしこれも、写っているとはいっても、随分遠くからのもの。 いや、もちろん、アメリカでもストリートビューは問題になった。 「いろいろわかってすばらし
[PR] 本ブログの商品紹介リンクには広告が含まれています ストリートビューを使ってみて、やはりこれは何か言っておかなくてはいけないような気がしてきたので、書きます。ひょっとして、このサイトがGoogle 八分になって検索空間から消えるようなことがあったら、この記事のことを思い出してください。 最初にことわっておきますが、僕は Google のことが大好きです(みんな大好きだよね)。日本の Infoseek を作るときにゴールとして思い描いていた「世界中の Web に雑然と散らばっている情報と知識を、秩序立てて整理して、だれでも必要な情報に手軽に到達できるようにすれば、世の中が大きく変わる」という、僕らは実現できなかった夢を、しっかり会社のビジョンとして掲げて確実に実現している姿を、本当にうらやましく思います。 でもね、この日本でのストリートビューは、僕は生理的にダメ。ここまで無邪気に踏み
教務課の忘年会に呼ばれて門戸厄神の居酒屋で行く。 考えたみたら、職員の皆さんの忘年会に招かれたのは、在職18年ではじめてのことである。いや、その前の助手時代や非常勤講師時代を入れてもはじめてのことである。 ずいぶん長いこと、私たちの社会は職場の人たちとの「アフター5のおつきあい」というのを忌避する傾向が続いていた。 私はそういう風潮を「そういうのはどうなんかね」とやや懐疑的なマナザシで見つめていた。 私はご案内のとおり、「おつきあい」とか「義理ごと」というものにたいへん弱い。 「弱い」というのは、文字通り「抵抗できない」ということである。 義理ごとへの出席を欠くと、人間として何かたいせつなことを怠ったような気がして、いつまでもくよくよと後悔するのである。 どのような心理的根拠があるのか、よくわからない。 とにかく、私の心理の古層には、「共同体の節目の行事への参列義務」を命じる何かが蟠ってい
WEB Davinci Last update 20 Jun,2004. WuƂɂ͏cDɊ҂BvԊO WuguKN̍hɕqȕ|͂ǂꂾHvԊO eWB fڎ҂ɂ͒IŐ}v[gI ̃v`i{ 6/5UP cȐ̖{oł�Â錻݁A ̒{ɂ낢{ɏô͂ȂȂނB vĂǎ҂݂̂ȂɁA_EB`ҏW Ac Hotel By Marriott Tokyo Ginza Aman Tokyo Hotel Ana Intercontinental Tokyo, An Ihg Hotel Andaz Tokyo - A Concept By Hyatt Hotel Ascott Marunouchi Tokyo Aparthotel Bulgari Hotel Tokyo Cerulean Tower Tokyu Hotel, A Pan Pacific Partner Hotel Tokyo Conrad Tok
既に報道されている通り、来年のMacworldにSteve Jobsは出てこないし、Appleとしても最後にするとの事。イベントについてIT系企業の多くが通って来た道ですが、Appleもようやくここまで来たかと言う感じです。 業界全般イベントなんてとっくに駄目になっていますが COMDEXの盛衰を引き合いに出すまでも無く、海外でもIT業界全般をカバーするイベントというのはここ10年くらいでもう殆ど興行的に成り立たなくなっています。それから逃げた出展社のうち、体力のあるところは自社主催、つまりプライベートでイベントをやってきたわけですが、その多くが展示会を主体としたイベントからセミナーやカンファレンス主体に移ってくるなど、規模や内容が大きく変化してきています。 まずは業界がその方法、つまりイベントと言うものをどういう風にとらえるか、ナニを目的とするのかの変化ですが、逆に売り物がかつてのハード
さてさて、昨夜はM-1グランプリ2008の決勝戦が開催されたわけですが(M-1って何?という方はWikipediaの解説をどうぞ)、僕もしっかり観ていました。僕は「うーん、オードリーに優勝して欲しいんだけど、2回目のネタじゃなあ……」などといった評論をしながら観ていたのですが、同じように評論をされた方、またその評論を何らかの形でネットに書いた方も多いのではないでしょうか。 この「評論」という行為。個人的に、今回のM-1で非常に目に付きました。決勝放送以前から、素人・プロ・自称プロなど様々な方々によって、「現代のお笑いとは」「M-1で勝つには」等のテーマで無数の記事がネット上にアップされています。メディアサイト・個人ブログはもちろん、Mixi などのSNSや、Twitter などのミニブログまで、主張が叫ばれる場所もさまざま。もちろん普段から芸人やお笑い番組に対する評論は行われているわけです
鹿児島に行った話を書き忘れていた。 鹿児島大学におつとめの旧友ヤナガワ先生に呼ばれて、鹿児島大学が採択された教育GPの一環として、キャリア教育について一席おうかがいしたのである。 キャリア教育については、もし「労働のモチベーション」をほんとうに上げようと望むなら、「自己利益の追求」という動機を強化しても得るところはない、と私は考えている。 その話をする。 これについては、『潮』と『新潮45』の近刊にも書いているので、繰り返しになるが、私はこう考えている。 「仕事」には「私の仕事」と「あなたの仕事」のほかに「誰の仕事でもない仕事」というものがある。そして、「誰の仕事でもない仕事は私の仕事である」という考え方をする人のことを「働くモチベーションがある人」と呼ぶのである。 道ばたに空き缶が落ちている。 誰が捨てたかしらないけれど、これを拾って、自前のゴミ袋に入れて、「缶・びんのゴミの日」に出すの
「Why hospitals don't learn from failures(なぜ病院は失敗から学ばないのか)」という論文を読んでなるほどと思う部分があったので、ここにメモ代わりに書いておく。 この論文の筆者(TuckerとEdmondson)は、医療ミスがなかなか減らない原因を探るために、全米の10の病院を長期間に渡って調査・研究したのだが、その結果判明したのは、「システムの改善」という観点からは、ナースの優秀さと勤勉さが逆効果になっているという皮肉な話。 「優秀なナース」の定義はどこでも同じで、「目の前の患者が必要としているものを、あらゆる障害を乗り越えていち早く提供する」こと。取り替えるべきシーツが不足していれば別の階に走って行って調達してくるし、新米のナースのミスにはいちいち噛み付くこともなくそのミスを取り繕う。そんなナースたちにとっては、その手の「不具合」や「障害」は避けられ
人材紹介(転職支援)のインテリジェンスさんが、DODA 職種別平均年収ランキング2008を発表されています。ちなみにITのプロジェクトマネージャー職を見てみると、こんな感じです。 これが高いか安いかを論じる前に、そろそろ平均値をとる必要はなくなってきたんじゃないか、と感じるんですよね。 僕が社会人になった1982年頃は、定年まで同じ会社に勤める人がほとんどで、30歳で会社を辞めた僕などは珍しい存在でした。 ところが90年代に入ってバブルがはじけて、今の会社に居続けることに不安を感じる人が増え、転職が一気に流行り出しました。まさにブームのように感じたのを覚えています。 たまに前の会社の人間と顔を合わせると、給料の話。独立した人も、いくら稼げるようになったとか、なんか殺伐とした会話が多かったように思います。 で、2000年もほぼ丸8年過ぎた現在、新卒は3年以内で辞める人がいるのを誰も驚かず、む
全国私立大学付属・併設中学校高等学校教育研究集会という長い名前の集まりに呼ばれて一席演じる。 教授会がある時間帯なので、ほんとうは断るべき学外バイトであるのだが、なにしろお相手が全国の中高名門校の先生方である。 大学案内をかかえて「あの〜、進路指導の先生にお会いしたいんですけど〜」と腰を低くして職員室にうかがっても、「あ、そのへんに資料だけ置いて帰っていいです」というような扱いを受けてきた身としては、「まとめて営業」できる機会というのはこちらからお鳥目を差し出しても伺いたいところである。 研究集会のテーマは「教育の不易と流行-多様化する社会における一貫教育の役割」というものである。 ちょうど『街場の教育論』が出たところなので、「学校教育は惰性の強い制度であり、社会の変化に即応すべきではない。変化しないことこそが教育の社会的機能なのである」という持論を述べる。 直前の教務委員会で来年度の学年
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