12月3日のTwitterで宅八郎さんが8月に亡くなられていたという知らせが飛び交った。 筆者は、宅八郎さんが94年〜97年まで(途中休載期間あり)週刊スパで連載していた「週刊宅八郎」の担当をしていたことがある。「担当をしていた」というと聞こえはいいが、実際のところ風俗情報誌で素人レベルの仕事をしていただけの編集キャリアなどほとんどない23歳の若造が、誰もなり手がいなかった宅八郎の雑用係をうまいこと押し付けられた、という感じだったかもしれない。 ただ、ペーペーのド新人だった私にとって、この連載担当期間は辛いながらも様々なことを教えられた期間だと思っている。 宅八郎さんとスパは、もうご存知の人もほとんどいないかもしれないが、さまざまな確執を経て決別してしまった関係にあった。だから私も、「憎きスパの人間」の一部と思われていたのだろう、連載打ち切りになって以降は、完全に関係は断絶してしまっていた