車田先生自身が「最大のスランプ」とする阿修羅編。その後半では早く次のプロ編を描きたかったのか、伏線と思われる箇所が散見されます。例えば剣崎と阿修羅の闇法師との一戦、剣崎は「来年は世界チャンピオンになる」と具体的な時期にまで言及していますし、闇法師も「プロのライセンスも取得していない・・・」などと、闘いの最中にもかかわらず、妙に現実的な話をしています。
![リンかけ!!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ada4c41fcb8480e50a030271f4a635f0b31e7c0c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Frin-kake.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F10%2Fogp.png)
【店舗限定特典つき初回生産分】 結束バンド (期間生産限定盤 CD+Blu-ray)(バックステージパス風#01タイトルステッカー封入)(アクリルキーホルダー付き) amzn.to 拙者はオタクではござらんのですが、今期のアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」は非常に良きアニメだと思いました。女子バンドもののアニメと言えば、もう10年以上も前ですが京都アニメーションの「けいおん!」という作品があって、それも神のようなアニメだった気がしますが、本作はそういった名作アニメと別の軸で心に残るものがありました。このレビューで取り扱うのはその作品のOP/EDや劇中で使用された作品集ということになります。ちなみに、結束バンドという劇中バンドの1stアルバム、という解釈はおそらく難しいと思う。ぼっちちゃんが最後のトラックに自分ボーカルの歌入れるとは思えん。 2000年代的楽曲のダサさと青さ 本作は制作陣が過去また
年末になると、ベストテンの選出や映画賞の選考が増える。筆者もいくつか投票したが、2022年はすべて『ケイコ 目を澄ませて』をベストワンに推した。これほど〈映画〉であることを意識させられる極上の映画体験はめったに味わうことができないからだ。 本作に登場するプロボクサーのケイコ(岸井ゆきの)は聴覚障害があり、両耳が聴こえない。彼女の所属するジムの会長を演じる三浦友和が、劇中記者からのインタビューで答えているように、耳が聴こえないことは、ボクシングを行う上で「致命的」である。レフェリーの声も、セコンドからの指示も聞こえないのだから。そうなると、彼女がどのようにしてリングサイドからの声を理解するのかと言えば、いくつかのサインを決めており、それを瞬時に見ていると説明される。もっとも、そうしたボクシング映画の見せ場に出てきそうなサインをめぐるやり取りなどは本作では一切描かれない。では、『ケイコ 目を澄
<権力闘争の犠牲となる13人を描いたこの物語のなかで、源義経や和田義盛らにはいったん悲劇を回避しうる可能性が示されるが、結局歴史は改変されることなく身を滅ぼしていく。脚本の三谷幸喜がそこに込めた警告とは> 2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が12月18日をもって大団円を迎えた北条義時を主人公とし、大河ドラマではマイナーな時代といえる鎌倉時代が舞台ということもあって視聴率はそこまで振るわなかったが、最新の歴史研究を踏まえつつ大胆な解釈を加える三谷幸喜脚本の完成度の高さもあって、熱狂的なファン層を生み出した。 義時、時政、実衣......「業」の連鎖 この大河はある意味では異色の作品といえる。なぜなら、主人公が悪人として死んでいくからだ。物語当初は生真面目な好青年だった北条義時は、鎌倉幕府勃興期の権力闘争を経験する中で次第に変貌していき、政敵をあらゆる手段で滅ぼしていく冷酷な権力者
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米国に、陰謀論や人種差別、さらには銃乱射事件などを引き起こす“問題のWebサイト”がある。旧「2ちゃんねる」開設者のひろゆきが管理人を務める、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」だ。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」が「ひろゆきは、日本の若者の不満の声を代弁し、スターになっている」と報道。海外から、彼はどう見えているのだろうか。全訳を掲載する。 ひろゆきが語ろうとしないこと 日本社会の欠点に意見を述べる彼のソーシャルメディアは、何百万人というフォロワーを集める。日本最大級のファッションショーのランウェイに現れたかと思えば、政府作成の動画に出演して人々に個々の財政への注意を促す。ある全国調査では、高校生が選ぶ総理大臣候補の第一位もこの人物である。 日本の厳格な規則に抑圧を感じる若い人々の心を掴んだ西村博之は、日本国内では驚くほどの有名人だ。有名実業家、作家、コメンテーターとしていたるところに顔
先日開催された冬コミに3年ぶりに参加した。コロナ対応のためチケット制になり、入場者数がかつてと比べて減っていることを、情報として知ってはいた。知ってはいたんだが…。 しかしそれがここまでダイレクトに売り上げに直結するとは思わんかった。具体的に書くと三分の一くらいになった。へこむぜ。 ジャンルは情報・評論。いわゆる批評誌を個人で出している。 8年前から冬コミで新刊を出して、それをチャンスがあれば文学フリマなんかに持ち込んで…というサイクルで参加していた。 刊行をそこにあわせているのもあるんだろうけど、やっぱり数を頒布できるのはコミケ。目を引く表紙にしていたこともあって結構ジャケ買いっぽい人に手に取ってもらえてた印象がある。 そんでTwitterの知り合いの人が20~30人くらい毎回きてて、その人たちにも手にとってもらえたりする。 ありがたいことに、継続しているうちにだんだん部数がはけるように
2022年に配信された数多ある韓国ドラマの中から、珠玉の5本を選出。ロードショー編集部の独断と偏見による、ベスト5を紹介する。 【画像多数】【韓ドラ】発達障害の天才弁護士、実写+立体アニメ、王朝お受験、究極の純愛……お正月にまとめて見たい韓国ドラマベスト5 『愛の不時着』『梨泰院クラス』で再燃した韓流ドラマブームは、『イカゲーム』によって瞬く間に世界に波及。その勢いは衰えるどころかますます上昇し続けている。それを受けての2022年は、洗練度も成熟度もさらなる高みを極めたクオリティ高い良作が次から次へと目白押しだった。 予定調和に終わらない大胆かつ緻密な脚本と、さまざまなアングルから映し出される美しく迫力満点の映像。そして、心にするりと入り込む俳優陣のリアルな演技と圧倒的な存在感! 「こう来たか!」「どこまで行くのか!」とワクワクが止まらない一年となった。 そんな大豊作の22年度から、独断と
佐賀県を舞台とするオリジナルTVアニメ「ゾンビランドサガ」。2018年の第1期放送から5年目となるいまも、ファンを県内各地に引き寄せ、佐賀の魅力を広める強力なツールとなっている。一方、民間の調査会社による「魅力度ランキング」では昨年、佐賀県は47都道府県の最下位に。プロデューサーであるCygamesアニメ事業部の竹中信広部長に、製作の中で気づいた佐賀の魅力と佐賀を舞台に作品を描く意義を改めて聞き、ファン待望の映画などの見通しも尋ねた。(志垣直哉) ◇いろいろ試しても佐賀県産に戻る◇ ―佐賀県を舞台とする作品を作ってきた立場として、魅力度ランキングの結果をどう受け止めたか。 結果について何かを言える立場にないが、気にしなくていいのではないかと思う。魅力度というより認知度に近く、みんな佐賀を知らないだけでは。うまく佐賀の情報が伝わるといい。 ―竹中さん自身は佐賀の魅力をどう感じているか。伝え方
Amazon.co.jpは11月11日(月)、売上数やカスタマーレビューをもとに選出した「オールタイムベスト小説100」を発表しました。『博士の愛した数式』『変身』『夏への扉』などが選ばれています。 ▽ オールタイムベスト小説100 「オールタイムベスト小説100」は、Amazon.co.jpが選ぶ「これだけは読んでおきたい」本です。Amazon.co.jpが書籍の販売を始めた2000年11月1日から蓄積した、売上数、カスタマーレビューなどのデータをもとに選出しています。 日本文学からは小川洋子さんの『博士の愛した数式』や夏目漱石の『こころ』など。海外文学からはカフカの『変身』やカミュの『異邦人』、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』などが選ばれています。ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』などSF小説や、吉川英治さんの『三国志』といった歴史小説なども選出されています。 発表に合わ
三体0【ゼロ】 球状閃電 作者:劉 慈欣早川書房Amazon『三体0』は、《三体》三部作の連載前年に出た、劉慈欣本人による前日譚的長篇SFになる。空中を発光体が浮遊する「球電」と呼ばれる事象の探求が、世界を一変させる兵器に繋がっていく過程を描き出した、科学✗兵器開発をテーマに据えた作品だ。 原書の書名には三体の名は冠されてはおらず、話的に直接繋がっているわけでもない。だが、一部登場人物や科学技術は共通しており(たとえば天才物理学者の丁儀など)、劉慈欣的にも緩やかなシリーズものという認識はあったらしい。そのため、邦訳版では編集部が著者サイドに問い合わせて三体とつける許可をもらった──という経緯がある。そのため、本作から最初に三体世界に入っても良く、《三体》三部作を先に読んでも良い──そうした位置づけの作品になっている。 問題は本作がおもしろいか否かだが、これが非常におもしろい。球電という現実
最先端の哲学の議論を用いて身近な物事について考える——。 そんなスタイルの哲学入門書『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(総合法令出版)が刊行されました。 たとえば、同書はこんな問題を扱います。 「フードポルノ」や「貧困ポルノ」といった「ポルノ」という語彙を用いた言葉を目にすることが増えましたが、なぜこれらの言葉は性的でもないのに「ポルノ」を含むのでしょうか? 「分析美学」という分野を専門とする村山正碩さんが解説します(本記事は同書の一部を抜粋、編集したものです)。 「ポルノ」を使った言葉の数々 ポルノグラフィ(以下、ポルノ)とは何でしょうか。私たちがこの言葉から思い浮かべるものといえば、アダルトビデオ、エロ本、官能小説など、性的興奮をかき立てるイメージや文章でしょう。 しかし、興味深いことに、近年では性的でないものが「ポルノ」と呼ばれるケースも見られます。これは英語圏で盛んな現象です
いつも紅白歌合戦は急いている 紅白歌合戦は、いつ見ても時間がなさそうだ。 2022年の紅白は、特にそう見えた。 お笑い芸人がずいぶんたくさん画面に出ているなとはおもったが、ほとんど喋らせてもらえない。 芸人に喋らせて予定を少しでも超えたら、目も当てられないからだろう。 それぐらいかっちりスケジュールが組まれているようで、想像するだけで大変そうである。想像しないほうがいい。 大泉洋を抑える役割を果たした橋本環奈 でも、大泉洋を抑えるのに今年は橋本環奈を起用していて、その登用のみごとさにしばし感心していた。 運動部の真面目なマネージャーか、クラスのメガネ副委員長のようで、はしゃごうとする大泉君をテキパキ仕切っていて、頼もしかった。 橋本環奈はああいう役割がすごく合う。 歌手は歌唱後は喋らせてもらえない 歌い終わったら、間髪を入れず「ありがとうございました」と入ってすぐに次に移るのが橋本環奈、櫻
※メッセージの募集は締め切りましたが、以下にプロジェクトの考えがまとめてあるので、後から知った方でも、ぜひ読んでいただければ幸いです。 【English▶https://note.com/ii_yy/n/n09fdb370f880】 この度、ankl(@ankl_ab)とよんせい(@4se_tarian)で話し合いを重ね、 「藤井風さんの音楽活動を通じたサティヤサイババの思想伝道における運営の問題の改善」を求めるため、"IIYY Project"と題し、皆さんの声を集めて運営に対し問い合わせという形で送ることにしました。 つきましては、以下のGoogleフォームにて、この件に関する藤井風運営へのメッセージを募集します。 【はじめに】 本件は、藤井風さんを含め個人の信仰、宗教に関する、非常にデリケートでセンシティブな問題について取り扱っています。つきましては、この前書きをよく読み、前提として
きょう1日に放送されるテレビ埼玉(テレ玉)の正月恒例特番『第31回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』(19:00~ ※再放送:同8日19:00~)。年々磨きがかかる出場者のユニークなパフォーマンスと、お堅いイメージの政財界人とのギャップが大きな話題を集め、今や県を越えて“埼玉の奇祭”と呼ばれるようになり、Twitterでは世界トレンドに入る盛り上がりを見せている。 マイナビニュースでは、11月26日にさいたま市文化センター大ホールで行われた収録を取材。2014年から10年にわたって司会を務める堀尾正明は、大みそかの国民的番組『NHK紅白歌合戦』の総合司会も経験しているが、この熱気は「『紅白』以上ですね」と、自信を持って語る――。 堀尾正明と『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』出場者 (C)テレ玉 ■こんなに音を外しても成り立つステージはない 政財界人たちのパフォーマンスに、「社員の方も市の方も議会
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「ショートショート・フィルムフェスティバル&アジア2016」での上島竜兵(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ) 2022年大晦日に放送された『紅白歌合戦』(NHK)では、純烈×ダチョウ倶楽部のコラボに有吉弘行が参加し「白い雲のように」を歌った。 歌う前、なぜ今回出ることになったのかを聞かれ、同曲をリリースした25年前には『紅白』に出れず「こんなチャンスを逃すわけにはいかない」と語った有吉だが、2022年5月11日に上島竜兵が亡くなったという悲しい出来事がなければ、きっと有吉が出ることはなかっただろう。 歌った後、「有吉さん、ステージからのペンライトが星のように綺麗でしたけれども、そちらからの景色いかがでしたでしょうか」と櫻井翔に聞かれ、「上島も喜んでおります」と笑った。 「竜兵会」という拠り所 よく知られているように上島竜兵と有吉弘行の関係は深く強い。 「吉本に入って立派
マンガのデジタルシフトの流れをチャンスと捉え「LINEマンガ」で『偽装不倫』を連載している人気マンガ家の東村アキコさん。2017年に日本で、2018年に韓国でも始まったこの連載は、スマホ画面を縦に読み進めていく「縦スクロールマンガ」だ。読むツールの変化によりひっくり返ったという業界の常識とは? ◆◆◆ 「縦スクロールマンガ」を始めたきっかけ ――スマホでの見やすさに特化した「縦スクロールマンガ」はどのようなきっかけて始めたのですか? 東村 韓国に「ウェブトゥーン」というマンガを縦にスクロールして読むプラットホームがあるのですが、そちらで連載をやりませんか? というお話をいただいたのがきっかけでした。 以前からKポップが好きで、ソウルにも何度も訪れていたので、韓国の人たちに私のマンガを読んでもらえたらいいなと思っていたんです。ウェブトゥーンは韓国の若者の間でとても人気があったので、いいチャン
THE TRASH、GHOUL、BAD LOTS、MASAMI & L.O.X、SQWADでボーカリストを務め、1992年に34歳の若さでこの世を去った片手のパンクス・MASAMIの生き様に迫ったノンフィクション『右手を失くしたカリスマ MASAMI伝』(4月30日発売/blueprint)が、各所で話題を呼んでいる。FORWARD/DEATH SIDEのボーカリストとして国内外へジャパニーズ・ハードコアを発信し続けているISHIYAが、関係者への綿密なインタビューをもとに綴った同書は、これまであまり記録されてこなかった80~90年代のハードコアシーンを臨場感たっぷりに伝える一冊として、当時を知るアーティストたちからも様々な声が寄せられている。 筋肉少女帯や特撮のボーカリストであり、作家としても知られる“オーケン”こと大槻ケンヂもまた、同書についてTwitterなどで熱くレコメンドしてくれ
量子力学。それは物質の基本の姿、すなわち、この世界の基本の姿を解き明かそうとする理論だ。しかし、そこから導かれるさまざまな結論は、どれもわれわれの直観にあまりにも反している。 そんな量子力学をどう解釈するかをめぐっては、2つの代表的な方法がある。1つは、ニールス・ボーア(1885-1962)を中心に考えられた「コペンハーゲン解釈」。もう1つは、ヒュー・エベレット(1930-1982)が提唱した「多世界解釈」だ。現在、コペンハーゲン解釈が標準的な理論とされているが、それに異を唱える物理学者たちが主張しているのが多世界解釈である。しかしそれは、「この世界は無数に存在する」というSFとしか思えない世界像を主張する、一見、まともとは思えない解釈である。 多世界解釈では、なぜそんな世界が「必然」となるのだろうか? その答えは、じつはごく自然なロジックの積み重ねで導くことができるのだ。 その前に今回は
2003年12月31日、NHKの紅白歌合戦で男性アイドルグループ・SMAPが大トリを務めた。会場となったNHKホールでは、司会の男性アナウンサーが「今年の歌い納めはSMAP『世界に一つだけの花』」と告げると、ステージに5人のメンバーが登場し、まず木村拓哉が「みなさん。目を閉じて2003年を思い出してください」と切り出す。 【画像】寄り添い合うSMAPの5人…貴重ショットをすべて見る(全11枚) 続けて中居正広が「今年、世界中で、たくさんの尊い命が失われました」と語り、稲垣吾郎が「また、目を覆いたくなるようなこともたくさんありました」と続けた。そのうえで草彅剛が「僕たちにいま、何ができるでしょうか?」と問いかけると、香取慎吾が「みんながみんな、すべての人にやさしくなれたら、きっと幸せな未来がやってくると、信じています」とまとめ、歌へと入った。 すでに国民的アイドルとなっていたSMAPが紅白と
しかし、ほんの数年前まで、人生は暗黒期だったといいます。 18歳までは、同性愛者であることをひた隠し、自分にうそをついて孤独に生きてきたのだと。その後、アメリカ留学に活路を見いだそうとしたものの、今度は人種差別の現実を目の当たりにする……など数々の挫折も経験。 それでも、一歩一歩、行動を起こすことで、人生の中で数々の花を開かせてきました。 「自分に正直に生きることこそが、人生と世界の扉を開くカギだった」と語る西村さんが、人生の暗黒期を乗り越えるまでのストーリーに追った前編に続き、後編では、西村さんのさらなる飛躍とこれからの挑戦に迫ります。 両親へのカミングアウトですべてが変わった 会社員でも自営業でも、複業を選択する人が増えている時代だが、西村さんほど色合いの異なる3つの肩書を持っている人は珍しいのではないだろうか。 「アーティスト、僧侶、LGBTQ活動家。たしかに今、私には3つの肩書があ
一夜で芸人の人生を劇的に変えるM-1グランプリ。その初期をけん引した笑い飯の2人を軸に、漫才に賭ける芸人たちを描いたノンフィクション『 笑い神 M-1、その純情と狂気 』を上梓した中村計氏が見た新王者の素顔とは――。 【写真】この記事の写真を見る(5枚) ◆ ◆ ◆ 漫才中、時代を突き刺す音が聞こえた気がした。 「やっぱりウザい!」 ウエストランドの小さい方、井口浩之(39)が吠える。これは相方の河本太(38)が出題した「ユーチューバーにはあるけど、タレントにはない」というあるなしクイズの答えである。 井口がたたみかける。 「出てきたときは、いけ好かない連中だなみたいになって、数年経って、これはこれで認めなきゃなみたいな風潮があるけど、やっぱりウザい!」 異様なほどの早口で毒を撒き散らす井口の表情に狂気が宿る。観客の笑いが「拍手笑い」に変わった。審査員たちは顔を伏せ、笑いを押し殺すのに必死
江口寿史(以下、江口) 本宮先生とお会いするのは10年ぶりくらいですかね。 50年くらい前のことを思い出すと、当時活躍されていた、ちばてつやさんとか横山光輝さんなんかの先生方はすでに巨匠という印象で、本宮ひろ志という人は僕にとってはその登場を目の当たりにした初めての漫画家さんだったんですよ。 僕、中一でしたけど、突然、本宮さんが「少年ジャンプ」誌上に登場した。「この人、何?」という感じで、すごい超新星が出てきたと思って。絵柄もこれまでに見たことないというか、すごく異質でしたしね。 絵を見ると、出自といいますか、この人は誰々に影響を受けたな、みたいなのは大体わかるんですけど、それも全然わからなかったんですね。 本宮ひろ志(以下、本宮) 下手だったんですよ。 江口 いやいや、下手とは違うんです。 本宮 もともと漫画家になる気は全然なくて、ジェット機のパイロットになりたくて自衛隊にいたんですけど
いわゆる「夜の街」の代表格として知られる新宿・歌舞伎町。15歳の時からこの街に足を運び続けたという佐々木チワワ氏は、「歌舞伎町の社会学」として現地のフィールドワークを続け、その成果を21歳になった昨年末、『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認』(扶桑社新書)として出版した。 慶應義塾大学に在学しながら、歌舞伎町の文化とZ世代にフォーカスした記事を多数執筆してきた彼女は、ここ数年の間で、新しい価値観が歌舞伎町の中に浸透してきたと語る。近年になって現れた、いわゆる「ぴえん系」と呼ばれる少年少女――「トー横キッズ」と呼ばれるコミュニティに所属する若者たち、病み系のファッションをしたバーテンダー、ホストクラブの「推し」に会うために歌舞伎町に来た少女たち。彼ら彼女らはそれぞれどのような価値観や文化を持っているのか。「ぴえん」という言葉を基軸に現代の若者たちを考察する佐々木氏に、話をうかがった。
『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認』(扶桑社新書)で昨年デビューを飾った現役大学生ライター・佐々木チワワ氏。11月に刊行された新書『歌舞伎町モラトリアム』(KADOKAWA)は、佐々木氏が15歳の時から「ホーム」として生きてきた歌舞伎町の現在、またそこに生きる若者たちを、彼女ならではの視点でとらえたエッセイ集だ。 「痛客」「繊維」「ラスソン」など、歌舞伎町でよく聞く言葉を解説した「歌舞伎町用語集」や、「童貞も守れない男になにも守れないんですよ」という名言で知られる草摩由紀氏など、歌舞伎町の有名ホストとの対談も収録した幅広い内容の一冊となっている。歌舞伎町という町の魅力やこの街だからこそ生まれる関係性の機微について、話をうかがった。(若林良) 歌舞伎町にのめり込むまで ――佐々木さんと歌舞伎町の出会いは、2015年の大みそかに現地を訪れ、年明けを挟む2泊3日でご友人と過ごされたこと
『ゼロの使い魔』『異世界はスマートフォンとともに。』兎塚エイジが語る、 2000年代のライトノベルの仕事と時代背景 「このバカ犬~!」というセリフから、釘宮理恵の声が再生された人も多いのではないだろうか。オタク界に空前の“ツンデレブーム”を巻き起こした、2000年代のライトノベルの金字塔といえば『ゼロの使い魔』である。そのキャラクターデザインと挿絵を手掛けたのがイラストレーターの兎塚エイジだ。 兎塚は18年に渡って、美少女ゲームからライトノベル、そしてスマホゲームまで多岐にわたるイラストを第一線で描いてきた。日本のサブカルチャーやイラスト、ゲーム文化が大きく発展してきた2000年以降を、兎塚はどう見てきたのか。単独インタビューを敢行し、その歴史を紐解いてみた。 ライトノベル初仕事から『ゼロの使い魔』誕生まで ――兎塚先生が初めてライトノベルのイラストを手掛けたのは、何という作品でしょうか。
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