BLANKEY JET CITYの全曲サブスク解禁と全オリジナルアルバムのアナログレコード再発が発表され、大きな話題になっている。浅井健一(ボーカル/ギター)、照井利幸(ベース)、中村達也(ドラムス)からなる伝説的なトリオは、もちろん演奏やロックサウンドこそが魅力だが、浅井による独特な歌詞世界に惹かれる者も多いはず。今回は、そんな浅井がブランキー時代に書いた歌詞に注目。小説家・奥野紗世子が3曲を選び、それぞれについて綴った。 *Mikiki編集部 やっぱり不良に憧れます。年々不良への憧れが強くなっています。もちろんTelegramで隠語を使って薬物のやり取りをしたりしないタイプの不良。 2024年にBLANKEY JET CITYを聴くことでしか得ることのできないものって、そういうもう失われつつある不良性、〈トッポさ〉(ググってください)みたいなもので……、なんか、身も蓋もなく言えば、映画