コロナ禍の影響で多くの町工場が厳しい舵取りを迫られる中、スチールテック(愛知県大府市)は133%(2021年度)、124%(2022年度)の成長率で、2期連続で最高売上を更新しています。そんな同社は、本業(鋼材加工)の顧客に工場見学してもらうと、ほとんどの見学者から「スチールテックとの取引を決める」と言われるようです。中でも驚きの声として反響が大きいのが、「ペーパーレス化の取り組み」です。本記事では、スチールテック 代表取締役社長 出口 弘親氏自らが、海外からの見学者も驚くペーパーレス化の取り組みについて解説します。 1961年、愛知県名古屋市生まれ。1985年、慶応義塾大学商学部卒業後、トヨタ自動車入社。海外産業車両部、海外企画部、モータースポーツ部、中南米部にて勤務。1997年、家業である年商2.5億円、社員数4人の現スチールテックに入社。2007年より現職。2017年には、米国発のコ