【ビジネス解読】 スマートフォンから把握した個人の位置情報を匿名処理して分析することで、マーケティングなどに応用するビジネスが次々と実用化している。個人の膨大なビックデータのビジネス利用をめぐっては、日本勢はグーグルなど「GAFA」と呼ばれる米巨大IT企業の後塵(こうじん)を拝している。今後、位置情報の分析力に磨きをかけ、GAFAがまねのできないサービスを提供しようとしのぎを削る。 5GやAI、IoTなどの最新技術が披露されたイベントに出展したギックスのブース=1月23日、東京都江東区 スマホの位置情報をめぐっては、子供や高齢者の見守りサービスなどで利便性があるものの、プライバシー侵害の問題もあってビジネスの用途は限られていた。 この課題を解決したのが、NTTドコモの位置情報サービス「モバイル空間統計」だ。個人データに秘匿処理をするなどしてプライバシーに配慮。1時間ごとの人口を24時間36