韓国外交通商部の文正仁(ムン・ジョンイン)国際安保大使は11日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が訪問先のモンゴルで「北朝鮮に対し制度的・物質的な支援を無条件で行う」方針を表明した背景について、「盧大統領はブッシュ政権に対する忍耐心を失いつつある」と説明した。 文大使はこの日、「世界と北東アジアフォーラム」が主催したセミナーで「ブッシュ(米国)政権が北朝鮮に対してこれまで否定的な政策ばかりを打ち出してくるため、新たな突破口を求めようとしているまでだ」と説明した。文大使は「これまで北朝鮮に対し否定的・強圧的な政策で成功したためしはない。北朝鮮に外交圧力をかける時は慎重に行わなければならない」と述べた。 文大使は盧武鉉政権で北東アジア時代委員長を務め、盧大統領の外交・安保政策のブレーン役を担っている。 文大使は「昨年9月19日の共同声明を実現に導いたのは米国ではなく韓国だ」とも発言した。これ