日経ビジネス9月24日号の特集「タブレット覇権」。記事の中で、掛け声はかかるが、なかなか普及スピードが上がらない国内電子書籍市場の現状について触れた。市場拡大のカギは膨大な書籍コンテンツを持つ出版社が握っているが、大手でさえ電子化に及び腰な姿勢が目立ち、足並みが揃わないのが実情だ。 このあたりの詳述は特集に譲るが、ともかく現在のところ、日本では読みたい本を気軽に電子画面で楽しむ環境は整っていない。 専用端末は起爆剤にならない 年内の国内参入が取沙汰される米アマゾン・ドット・コムの「Kindle(キンドル)」をはじめ、今年は比較的安価で手の届きやすい専用端末のラインナップが一気に充実する見込みだ。これをもって「年末頃から環境は大きく進展する」と期待する声があるが、いくら安価でも専用端末の充実が強い起爆剤になるとは思えない。 アマゾンのキンドルが米国で普及した2009~2010年頃は、有力なタ
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