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ブックマーク / yskszk.hatenadiary.org (98)

  • pêle-mêle - だいがくいんのきょうふ

    唐突に書きたくなったので、大学院生時代の思い出を書く。「唐突に書きたくなった」以上のきっかけはない。 オレが通っていた大学院である日、OBやOGをまじえたパーティーが開かれた。おたがいに初対面の者が多いパーティーのつねとして、簡単な自己紹介と近況報告がはじまった。そのなかでひとりの女性が、子供向けの絵か何かを翻訳したことと、その訳書がちょっとしたベストセラーになったことを伝えた。その時点では周囲の者は彼女の業績を称えたが、彼女がパーティーを中座して帰宅したあと、場は「糾弾大会」と呼びたくなるような雰囲気に変容した。決してアカデミックではない書物を訳したこと、それがベストセラーになったこと、しかもそれを自慢げに(オレにはそう感じられなかったが)語ったことが、嫉妬と怨嗟の対象になったのだ。彼女がどのくらいの印税を得たのか、執拗にこだわる者までいた。 いまとなっては「糾弾大会」と化した理由は、

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    another 2007/06/05
  • 外様の声 - pêle-mêle

    オレはSFも推理小説も好きだが、SFファンや推理小説ファン(とりわけ推理小説ファン)が「外様」からの批評を毛嫌いする傾向は好きになれずにいる。少し前に高山宏が推理小説に関する評論をまとめた『殺す・集める・読む』(ISBN:4488070477)を出版したとき、ふだんはウェブ上で良心的で冷静なブックレビューを発表して信頼を集めていたひとが、ほとんど悪罵に近いレビューを載せたと記憶する。もちろん高山宏の文体や論旨の運びはかなり異様で、どうしても馴染めないひとはいるだろう。しかし彼の真意を深く読み込もうという努力を欠いたまま、「花の美しさが判らない人間が、自分が愛している花畑を台無しにしやがった」と感情的に憤っているのが、そのレビューからは伝わってきた。また笠井潔や法月綸太郎をはじめとするグループが1990年代初頭に柄谷行人を援用した評論を精力的に書いていたが、これもまた「カラタニ系」のような別

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    another 2007/06/01
  • 2007-05-30

    パレスチナ 作者: ジョーサッコ,Joe Sacco,小野耕世出版社/メーカー: いそっぷ社発売日: 2007/04メディア: 単行購入: 6人 クリック: 57回この商品を含むブログ (27件) を見るうおー、読むぞー、と勢い込んでページを開いたのだが、日漫画とはあまりにもエクリチュールが異質なので(漫画の「エクリチュール」というのは少しおかしな言葉遣いだが、見逃してほしい)、調子が狂う。どこをどういう順序で読めばいいのか、よく判らないのだ。時間のあるときに再挑戦したほうがよさそうだ。 あとは「コミックブックは青春と結びついた世界的な現象だ。東洋にも西洋にも、あらゆる言語と文化のなかに存在している」とはじまるサイードの序文が不思議なノスタルジーに溢れていて、ほろりとしてしまう。空想的な世界に心遊ばせる楽しみを知り、性への関心を擬似的に満たすのがコミックブックであったこと、「教育によ

    2007-05-30
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    another 2007/05/31
  • 2007-05-22

    昨日に引き続いて、漫画とフランスの話を。古い話になるが、友人から「フランスの新聞が田亀源五郎を取り上げたようだが、詳しいことを調べてほしい」と頼まれた。オレは掲載紙が「リベラシオン」であり、「リベラシオン」は晩年のサルトルが創刊にかかわった由緒正しい左翼高級紙であることを、いささか教科書的に説明した。すると彼女に大いに驚かれてしまった。日でいえば「東スポ」に相当するような低俗なタブロイド紙に、興味位に取り上げられただけにすぎないと思っていたからだ。 ちなみに以下の記事に原文が転載されている。 天漢日乗:田亀源五郎先生、フランスの「リベラシオン」紙に紹介される http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/02/post_481d.html そういえばこの記事、時間があったら翻訳すると約束したものの、それきりになっている。申し訳ない、

    2007-05-22
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    another 2007/05/24
    あと、その昔ODINとか千里眼という検索エンジンがあったことも同様。/ 2007-05-26追記: [keyword:ベッコアメ]を作った。
  • 「編集のお仕事」 - pêle-mêle

    登録していた人材派遣会社から「編集の仕事があるんですけど」と連絡を受けるも、よくよく話を聞いたら印刷会社のDTPオペレーターであった。なぜ印刷会社は相変わらず出版社とまぎらわしいような求人を出したがるのか。夏目房之介も何かのエッセイで、出版社だと思って面接に行ったところが印刷会社で、業務内容の実態を知って鄭重にお断りしたと語っていた。いやまあ、実際に編集も手掛けている印刷会社がないわけではないのだが。 と、ふだんならmixi日記かTwitterに書きそうなことを、こちらで書いてみたくなった。そのくらい今日は、特筆すべき何かがあったわけではないわけで。

    「編集のお仕事」 - pêle-mêle
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    another 2007/05/17
    印刷会社が出版社と紛らわしい広告を打ちたがる傾向について。
  • 2007-05-14

    昨日のSkypeでの長時間の会話から、気になった発言、印象に残った発言を書き留める。「A」が相手で、「Y」がオレである。 文化質主義そのものが間違っているのではなく、文化質主義の機能のしかたが間違っていた(「この芸術の素晴らしさ」が判らない人間を抑圧し、排除するように機能してきた)わけで、この点に自覚的であれば、文化質主義的な言説を口にしてもかまわないのではないか。(A) フランスではナガサキはヒロシマに較べると知名度が低い。これにはいろいろと複雑な事情があるようだ。(A) フランスはとにかく「制度」が強固な国。どんなに美しくておいしいフランス料理を作るシェフがいたとしても、彼が「フランス料理」という制度に属していなければ、それは「フランス料理」とは見做されない(ゆえに日には「フランス料理」はない)。反対に制度に属しているシェフであれば、鮨を握ろうが、チーズバーガーを作ろうが(実際

    2007-05-14
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    another 2007/05/15
  • 2007-04-22

    とり・みき『愛のさかあがり 天の巻』(ISBN:4048520822)より引用する。ちなみに出版されたのはいまから20年前の1987年、すなわち連続幼女殺人事件によって「オタク(おたく)」がメジャーな言葉になる2年前でもある。 オタク差別というのももう流行らなくなってしまった。オタクの人って実は同じ年頃のフツーの人と比べたらもう比べ物にならないくらい読んでるし、最先端の科学技術とかにも詳しいし、コンピューターはいじれるし、はっきりいって頭いいんだよね。オタク族を毛嫌いしているようなテクノ少年やニューアカ少女がこぞって読むような雑誌や難解も編集部をのぞいてみると実はそういうオタクっぽい人達が作ってたりする事が多い。(そして「ニューアカ少女のシンボル的な存在である」坂龍一が「オネアミスの翼」の音楽を担当したのは)〝オタク族の逆襲〟って感じでなかなか面白かった。 オタク族を憎む人ってのは、

    2007-04-22
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    another 2007/04/23
  • pêle-mêle - アーキテクチャと心理

    DEATH NOTE デスノート the Last name [DVD] 出版社/メーカー: バップ発売日: 2007/03/14メディア: DVD クリック: 74回この商品を含むブログ (236件) を見る前篇は劇場で観たのに後篇は機会を逸していて、ようやくDVD鑑賞。なんだ、これは。結末が原作よりもはるかに整合性があって完成度が高いではないか。驚いた。いわゆる「メディア・ミックス」には懐疑的なオレだが(どうせ近代的な「作者」概念、「作品」概念にがんじがらめになっていますよ、ふん)、こういうものが登場するからあなどれない。最終的に家族愛に話が回収されるのがやや不満だが、幅広い観客にアピールするにはこうするのがベターだったのだろう。 あとはまったく個人的な理由だが、夜神家の最寄り駅が西武池袋線豊島園駅に設定されているのに驚いた。見慣れた風景なので。ユナイテッド・シネマとしまえんでこの映画

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    another 2007/04/18
  • 「正しい」日本語はどこにある? - pêle-mêle

    「国語」の近代史―帝国日と国語学者たち (中公新書) 作者: 安田敏朗出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/12/01メディア: 新書 クリック: 19回この商品を含むブログ (46件) を見る書店で見かけて気になっていて、id:Tez:20070409:p1を読んで購入にいたる。オレは以前、 旧かなづかい(歴史的かなづかい)に対して異様な執着を示す一部のネット利用者を小馬鹿にする文章を書いて、ちょっとした騒動を起こしたことがある。じつはオレだって旧かなづかいのほうが文法的にも語源的にも「正しい」のを認めるのにやぶさかではないのだが、それでもやはり彼らの妄執ぶりには異様なものを感じる。なぜなら近代以降、日語の表記は揺れに揺れつづけており、「旧かな・旧漢字」対「新かな・新漢字」という対立だけで捉えきれない多様性を持っているからだ。にもかかわらず、なぜ彼らは「旧かな・旧漢字」

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    another 2007/04/13
  • 2007-04-04

    素直に心情を吐露した文章を書きたい。悩みを訴えたい。苦しみを吐き出したい。制度としての告白、などというつまらぬことを考えずに(ほら、このようについ自分の知的バックボーンに触れてしまうのが、われながら愚かしい)。風呂に入っているあいだは今日こそ素直な文章が書けそうな気がしたが、湯上がりのいまとなっては身体とともに気持ちも醒めるばかりである。やはり似合わない。やめる。たとえ誰にも公開するつもりのない覚え書きであっても、どうしてもオレは素直な文章が書けない。「素直な」文章にするために何度も推敲を重ねる時点ですでに素直でも何でもない。 と、「素直な文章」が書けないがゆえの辛さを「素直に」書いてしまうのがメタレベルでの心情吐露となっており、こうしたエクリチュールの戦略に何とも言えない嫌らしさを感じる読者がいるのは承知している。 ああ、なんと無価値な文章であることか。 「特定アジア」という言葉に何とも

    2007-04-04
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    another 2007/04/05
  • 2007-03-30

    SBMなどで自分の予想をいささか上回る反響を呼び起こした「日における『オタク』と『サブカル』」ですが、フランス語版が公開されました。 http://bonzour.fr/blogs/spleendetokyo.php?itemid=58 翻訳を担当した「ボンズ〜ル」主幹の安田さん、ありがとうございます。安田さんが複数のネイティヴにチェックを依頼し、こちらで固有名詞の読み間違いや微妙なニュアンスがうまく訳しきれていない箇所に若干手を加えたので、かなり「読める」訳文に仕上がったのではないかと思います。日語を母語とする読者が大多数であろうこのブログで告知することにどのくらいの意味があるのか判りませんが、みなさんにフランス人や南部ベルギー人やケベック州出身のカナダ人やフランスが旧宗主国だったアフリカ諸国や「天国にいちばん近い島」の友人がいたら、ぜひともお知らせください。 それにしても自分が日

    2007-03-30
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    another 2007/03/31
  • パトリオティズム的妄言 - pêle-mêle

    センバツで新潟代表の日文理は大阪桐蔭に負けてしまった。まあ、どうせ負けるだろうと思っていたから、あまり悔しくはないのだが。こうした新潟人の特性を坂口安吾は「諦めている子供たち」と呼んだが、じつに的確である。 ところでここ数日、管理教育に関する話題がはてな上の一部で盛り上がっているが、オレにとってはリアリティーのないテーマである。オレが中学・高校をすごしたのは1983年から1989年、すなわち「行き過ぎた管理教育」が新聞やテレビで大きく取り上げられた時代だが、どうにも外国の出来事にしか思えなかった。やたらと歴史だけはある公立中堅進学校のつねなのかもしれないが、オレの高校はちょっと大袈裟に言えば「警察沙汰になるようなことでなければ、何をやってもかまわない」といったちゃらんぽらんなムードが漂っており、一部の体育教師を除けば学校側から理不尽な目に合わされた記憶がない。中学もまた同様。オレの母校だ

    パトリオティズム的妄言 - pêle-mêle
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    another 2007/03/24
    新潟県は管理教育とは無縁な県らしい。/ 反例: 江川達也。(これはまた話が違うか)
  • 第1楽章で拍手したっていいじゃないか! - pêle-mêle

    キレる客対策、業界腰 クラシック演奏会でトラブル急増 http://www.asahi.com/culture/music/TKY200703160235.html 活字版の朝日新聞を読んでいて、「あ、これははてなブックマークの人気エントリーになりそうだな」と予想した記事は、当に人気エントリーになりがちだ。うはは。 オレがクラシックのコンサートによく通っていたのは1991年前後だが、やたらと神経質な聴衆はたしかに存在していたし、オレ自身だって「神経質な聴衆」のひとりだった。パンフレットをぱらりとめくる音や、足を組み換える音に過剰反応する聴衆もいたが、ここまでくると当に鑑賞の邪魔になるから腹を立てているのか、「クラシックの聴衆としてふさわしくない行動をしている」というメタレベルで腹を立てているのか、よく判らない(ただしリンク先の記事のような、いきなり「キレる」客はいなかった)。マナーの

    第1楽章で拍手したっていいじゃないか! - pêle-mêle
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    another 2007/03/18
    「第一楽章でわざと拍手する運動」とか思いついたけど、流石にそれはやりすぎか。
  • 全仏デビュー? - pêle-mêle

    先日の日記でもお伝えした在仏日人向けのフリーペーパー「ボンズ〜ル」のウェブ版で、オレのブログである"Le Spleen de Tokyo"がスタートしました。 http://bonzour.fr/blogs/spleendetokyo.php 「新潟在住なのに『Tokyo』とか言うんじゃねえ」や「ボードレールを安易にパクる根性が気に入らん」などと言われても困ります。善処しません。それにしても「ボンズ〜ル」は全体的にlégerな記事が多いのに、オレのブログだけが浮き上がって(「沈み込んで」といったほうが正確か)いますね。 なお記念すべき第1回のエントリーは「日における『オタク』と『サブカル』」です。 http://bonzour.fr/blogs/spleendetokyo.php?itemid=42 オレは他人から依頼されないと「格的」な文章を書く気になれないタイプなのですが(趣味

    全仏デビュー? - pêle-mêle
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    another 2007/03/12
    http://bonzour.fr/blogs/spleendetokyo.php?itemid=42 はyskszkさんの記事だった。
  • ある種の男性ブロガーは - pêle-mêle

    アイドルタレントがじつはオタクだった」とか「AV女優がじつはオタクだった」といったストーリーが好きすぎる。オレだってひとのことは言えないが。中川翔子や南波杏は「真性」だと思うが、そのうちにオタク層にアピールするために「仮性オタク」を演じる女性も出てくるだろう(すでに出ているのかもしれないが)。しかしオタクは「真性」と「仮性」を見分ける目には長けているので、この手のマーケティングはたぶん成功しないと思うけど。

    ある種の男性ブロガーは - pêle-mêle
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    another 2007/03/10
  • 2007-02-22

    昨日、出会い系サイトのアルバイトの話を書いたので、オレが同じころに経験したもうひとつの「パソコンのお仕事」を書きたくなった。こちらは3日間だけの短期アルバイトだったが。 その職場では春の受勲や秋の受勲が発表されるたびに、NTTの「104」で受勲者の連絡先を調べ、電話で諒解を取り付けた上で高額な紳士録(正式名称は違っていたはず)や皇族の写真集、および料金の振込用紙を送っていた。もちろん返品は可能だが、そこが日人の哀しい性で、「せっかく送ってもらったのだから」ということで料金を振り込んでしまう者は多い。そして返品したら、いささか脅しめいた電話がかかってくることになる。オレが担当していたのは住所録の入力(21世紀にもなっているのに、慣れないMS-DOSを使わされた。Windowsマシンを使っているとなりの経理の女性がやたらと羨ましかった)およびその他の雑用で、わりとのんびりしていたが、基給に

    2007-02-22
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    another 2007/03/01
  • 2007-02-11

    筒井康隆『ヘル』(ISBN:4167181150)、読了。すでに死んでいるが、成仏できていない男女がさまよう煉獄を描く。話が展開するにつれて時系列が混乱し、文体が壊れていくのは『驚愕の曠野』や『邪眼鳥』と同じ手法だが、『驚愕』『邪眼』ほどの眩暈には襲われず。しかしこういう手法に「ハマる」かどうかは、読み手のそのときの精神状態にかかわってくるので、「筒井、衰えたり」などというつもりはない。それよりも感じるのは、この作品の執筆時点で70歳近くになっていた筒井康隆にとって、「死」がいよいよ身近な問題になってきたこと。若いころから死に対する恐怖と好奇心がないまぜになった作品を書き続けてきた彼が、これからどのように死を描くのか、興味を持たないわけにはいかない。 友人と電話していたら、 ハイカルチャー 19世紀以前の文化(に興味を持つひと) サブカルチャー 20世紀の文化(に興味を持つひと) オタク

    2007-02-11
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    another 2007/02/12
  • 2007-02-09

    昨日、皮膚科に行く。ストレス性の皮膚炎ではないかとの診断が下される。東京から新潟への急速かつ不意(まだこだわっていやがる)な生活環境の変化は、意外とストレスになっているのだろうか。過敏性大腸炎も、治まりそうで治まらない。実家に一週間以上もいるのなんて、高校を卒業してから初めてだもんな。 病院では上半身全体に膏薬を塗られ、その上からラップを被せられる。こうすると膏薬が効率よく吸収されるとのこと。医師から説明を受けたときは気持ち悪そうだと思ったが、いざ被せられるとそれほど不快でもない。「痒いところに薬を塗っても、つい掻いてしまう」というひとは、この療法を試してみるとよい。 医療関係の話題を書いていたら、入院していた病院からオレのアパートまでタクシーで移動するさい、かならず木阿弥医院という病院の前を通ったのを思い出した。どんなに治療したところでもとの木阿弥というわけで、病院の名前としてはあまり

    2007-02-09
  • 2007-01-23

    パソコンといえばNECの98シリーズかMacintoshしか選択肢のなかった1990年代初頭、外国文学研究者のあいだではMacのほうが人気があった。GUIによる感覚的な操作が文系の人間にとっては親しみやすかった、だけが理由ではない。フランス語のアクサン記号やドイツ語のウムラウトが簡単に入力できた点が大きい。MS-DOSでアクサン記号やウムラウトが入力できたかどうかはオレは知らない。ただし入力できたとしても、かなりの手間がかかったであろうことは何となく想像できる。『マッキントッシュによる人文系論文作法』(ISBN:4795257752)というが出版された事実だけでも、当時のMac人気がうかがえるだろう。 インターネットが普及し、Windows95が登場した1990年代後半になっても、フランス文学を学ぶ教員や大学院生のあいだでは「パソコンを買うならMac」という声が強かった(少なくともオレが

    2007-01-23
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    another 2007/01/24
    一応ツッコミ: s/ウムラルト/ウムラウト/g。
  • ノラクロヲ救済セヨ! - pêle-mêle

    澁澤龍彦の『記憶の遠近法』を再読していたら、「少年冒険小説と私」というエッセイに次の一節を見つけた。 ついでに述べておけば、私は「のらくろ」が大好きだったし、今でも好きなことに変りはないが、これも、軍国主義や軍隊生活礼讃のためでは全くないのである。「のらくろ」のユーモアは、きわめて知的なユーモアである。軍隊生活は、単なる枠にすぎない。その基調は、まことに健全なヒューマニズム(犬だからヒューマニズムと言うのも変だが)である。あんなマンガで軍国主義を鼓吹されるようなひとがいるとしたら、よほど精神の硬直したひとであろうと思わざるを得ない。 オレも「のらくろ」には愛着があり、3年前にこのような文章を書いたことがある(しかし下手糞な文章だ。おそらく泥酔して書いていたのだろう)。あらためて述べるが、「のらくろ」は「軍隊が舞台の生活ギャグ漫画」であり、露骨に軍国主義的な内容ではない。軍隊が舞台だからとい

    ノラクロヲ救済セヨ! - pêle-mêle
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    another 2007/01/20