電気自動車(EV)の開発を手掛ける自動車部品メーカー「ゼロスポーツ」(岐阜県各務原市)が、破産申請の方針を固めたことが分かった。 関係者によると、日本郵政グループの郵便事業会社に2011年度に集配用の電気自動車1030台を納入する契約(契約額約34億7200万円)を締結していたが、何らかの原因で順調に進まなかったためとみられる。 同社は他メーカーの軽貨物ガソリン車をベースに電気自動車に改造して納入する計画だった。自動車各社がEV開発に力を注ぐ中、ベンチャーとして先頭を走ってきた同社の破産は、業界に波紋を広げそうだ。 同社は郵便事業会社との契約について1日午後に会見する予定。一方、郵便事業会社は「当事者間で交渉中。個別のことで内容についてはコメントを控える」としている。 ゼロスポーツは1994年設立。98年にEV開発に着手し、2002年から販売を開始。1人乗りのEVスポーツを市販したほか、小