福島県内の保護者らでつくる市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などは30日、福島第1原発事故の影響調査のため福島市内の6~16歳の男女10人の尿を検査した結果、全員から微量の放射性物質が検出されたと発表した。 放射性セシウム134の最大値は8歳の女児で尿1リットル中1・13ベクレル、セシウム137の最大値は7歳男児で同1・30ベクレルだった。 尿は5月下旬に採取し、チェルノブイリ原発事故で周辺の子どもの被ばく量を調査した経験がある、フランスの放射線測定機関「アクロ研究所」に検査を依頼した。 アクロのデービッド・ボアイエ理事長は記者会見で「福島市周辺の子どもらに極めて高い確度で内部被ばくの可能性がある。事故前の数値はゼロだったと考えられる」と話した。