【ロンドン会川晴之】フランスの高級ブランド、ルイ・ヴィトンなど60を超えるブランドを傘下に持つモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)が、イタリア宝飾品時計大手のブルガリを買収すると英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)が6日伝えた。7日に正式発表する。中国など、今後、需要急増が見込まれる新興市場での競争力を確保するのが狙い。 LVMHは、ルイ・ヴィトンのほか、ジバンシー、クリスチャン・ディオール、セリーヌなどファッションの高級ブランドや香水、宝飾品のほか、クリュッグ、ヘネシーなどの酒類メーカーなどを傘下に置く巨大コングロマリット。かねて、経営者一族の株式保有率が高いブルガリ買収を狙っていた。 ブルガリの経営者一族が保有する51%の株式とLVMHの株式を交換する形で実施され、ブルガリの経営者一族がLVMHの第2位の株主になる。買収金額は不明だが、ブルガリの時価総額は23億ユーロ(約2600億