この間、就職面接の為に某医院へ向かった。真っ黒なスーツはわたしの苦手な『制服』だしヒールは慣れないし楽しいときにしか笑いたくないけれどやるしかないよねと言い聞かせ朝から面接へ向かった。いってらっしゃい頑張ってのふたつの声でわたしの気持ちはすこし軽くなった。医院の人達はみんな優しくて、本当に良くしてくれた。常にわたしに気を配ってくれた。そこの医院は目の前の患者に向き合うことを一番大切にしていて、わたしここで働きたいと思えた。そのことが堪らなく嬉しかった。わたしは面接の後にその場で内定を貰った。こんな社会不適合なわたしがとても感じが良いと褒めて貰った。嬉しかった。見学そして面接と一連の形式の後にスタッフの方達とお喋りをした。女子会話のメインテーマである恋愛話になり、恋人とはどこで出会ったのかと聞かれた。うっ、と逡巡した。凡ゆる面接において、宗教と政治の話がタブーだなんてわたしだって分かっていた