家族になることも、ドラマを描くことも……なぜ恋愛感情ありきが当たり前とされているのか。これだけ多くの人がいるのに、ひとつの“普通”に縛られ過ぎてはいないだろうか。世の中にはいろいろな人がいて、その数だけ幸せがある。そう伝えてくれようとしている、よるドラ『恋せぬふたり』(NHK総合)が、いよいよクライマックスを迎えようとしている。 アロマンティック・アセクシュアル(恋愛的にも性的にも他者に惹かれない人)を自認し、恋愛感情抜きで家族になろうとしている兒玉咲子(岸井ゆきの)と高橋羽(高橋一生)の日々。このまま穏やかに過ごしてほしいと願う一方で、漠然とした不安にかられる未来のこと、そしてまだ語られていない過去について、ふたりがどのように向き合っていくのか注目だ。 そこで今回、脚本を手掛けた吉田恵里香に本作に挑む上で感じた喜びと難しさ、主演を務めたふたりに抱いた想い、そして最終回に向けた見どころにつ
![脚本家・吉田恵里香が『恋せぬふたり』で大切にしたもの 「次の一歩に繋がるドラマに」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fc9a2c13e384781dec4742f0843cec21a9eebfb5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Frealsound.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F03%2F20220312-koisenu-01.jpg)