ウイルス対策ソフトを手掛けるチェコ共和国のアバスト・ソフトウエアは2016年7月7日(米国現地時間)、競合他社であるオランダのAVGテクノロジーズを買収することで両社が合意したと発表した。アバスト・ソフトウエアは、AVGテクノロジーズの発行済普通株式のすべてを、1株当たり25ドルの現金で購入する。取引総額は約13億ドル。 買収の目的は、ユーザー数の拡大、技術の獲得、展開地域の拡大、など。ソフトウエアのインストール台数は両社合算で4億台となり、そのうち1億6000万台はモバイル端末。これらのエンドポイントが、マルウエア情報を収集するセンサーとなる。インストール台数が増えることで、新たなマルウエアが出現した際に、より早く情報を共有して対処できるようになるとしている。 両社は、ともにチェコ共和国で設立された企業である(AVGテクノロジーズは本社をオランダに移行)。いずれも、無料版のウイルス対策ソ