トランプが勝つに至ったメディア報道から何を学べるか――。私は、大統領選後初めてあった授業で学生たちと議論した。「穏健なトランプ支持者や、彼らの恐れ、不満、怒りをもっと理解するようにしていればよかった。彼らの置かれた苦境をメディアがもっと受け入れ、本当の意味で耳を傾けていたら、変わっていたかもしれない」。多くの学生からそんな声が上がった。 Photo:Craig Hickerson その後、ある生徒が私のもとにやって来た。「ここ1週間、何も手につかない」と言う彼。聞くと、彼のガールフレンドとその家族が不法移民だという。彼には、不法移民送還を唱える立場の人について考える余裕はなかった。彼らの行く末におののく彼は、こう言った。「自分には生々しすぎる」 大統領選の当日、UCバークリーのジャーナリズム大学院で選挙用にしつらえられた臨時ニューズルームは、投票所や党の取材、記事の執筆で大忙しの学生たちの
「愛は憎しみに勝る」と書かれたプラカードをお掲げるデモ参加者=11月11日、ニューヨーク・ワシントンスクウェア、大島隆撮影 Not my President! ニューヨークでの取材を終えたところです。ニューヨークに滞在していた2日間、あちこちでデモがありました。 「愛は憎しみに勝る」と書かれたプラカードをお掲げるデモ参加者=11月11日、ニューヨーク・ワシントンスクウェア、大島隆撮影 ニューヨーク大学近くの公園であったデモでは、大勢の若者が「Not my president!(私の大統領ではない)」「Love trumps hate!(愛は憎しみに勝る)」などと連呼していました。デモをフェイスブックで呼びかけたのは、19歳のニューヨーク大の学生。デモの群衆から少し離れた所に立つ彼女の隣で、若者たちが交代でハンドマイクを手にして、それぞれの思いを口にしていたのが印象的でした。 デモを呼びかけ
12月4日発行GLOBEに緊急特集を掲載 入国審査で「この国の愚かさを取材に来たのか」 アメリカ・ニューヨークに着きました。ニューアーク空港の入国審査で、いままで受けたことのない、変わった?質問を受けました。皆大統領選挙で様々な思いを抱えていて、それを口にせずにはいられないようです。(GLOBE副編集長・大島隆) 本日(日本時間11日)の入国審査も、最初はいつも通りでした。何の目的か、滞在期間は。私のパスポートに、過去のアフガニスタンの出入国記録があるのを見つけ、「渡航目的は」と聞かれましたが、これも想定内のこと。テロへの警戒が厳しい米国の入国審査でよく聞かれるのですが、「米軍の取材に行きました。ジャーナリストです」と言えば、たいていはOKです。 ところがこの日は、これで終わりませんでした。職員が、こう聞いてきたのです。 「この国がどれほど愚かになってしまったのかを取材に来たのですか」 あ
こんなに時給高いの! コストコの戦略 仙台市のベッドタウン、宮城県富谷町の賃金相場に異変を起こしかねない出来事があった。4月末にオープンした米国発の会員制量販店「コストコ」が、アルバイトでも最低時給1200円で募集をかけたのだ。 5月下旬、近くのショッピングモールの掲示板に出ていた求人情報を確認してみた。販売の仕事だと時給730円から高くて850円。コストコの1200円は、この地域ではずば抜けている。 1月から開いた面接会には計1000人規模の応募者が集まり、約400人が採用されたという。 客からの電話での問い合わせに答える女性(23)の時給は1250円。以前はコールセンターの契約社員として5年間働いたが、時給1000円に届かなかった。「お給料が増えるとやる気も増します。次に欲しいものを考えるのも楽しみです」 コストコは、賃金相場の高い首都圏でも地方でも、国内の全25店で同じ賃金を支払う。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く