グーグルは中国をダシに使った/酒井 信(慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所研究員) Voice2月15日(月) 13時13分配信 / 国内 - 政治 ◇検閲容認で得た3割のシェア◇ Google(グーグル)が中国政府の検閲に抗議し、中国市場からの撤退を検討している。自社のメールサービスを利用している人権活動家の情報が「何者か」にサイバー攻撃を受けたことが理由だという。Googleは中国でウィンドウズを売っているマイクロソフトや、中国の電子取引最大手のアリババ社に出資しているヤフーと違って、中国市場にさほど食い込んでいないので、一時的な撤退はありうるかもしれない。仮に撤退しないにしても、このような抗議は大きな宣伝効果を上げ、「ウェブ上の民主主義」を掲げる同社のイメージアップに大きく貢献するだろう。 ただこれまでGoogleは中国政府の検閲を容認することで、中国で3割前後のシェアを確