今後の研究体制 山中教授講演全文(5)2008年3月24日16時21分印刷ソーシャルブックマーク 私たちは2年前にマウスのiPS細胞の仕事を海外に論文で報告しました。そのときは私たちしかしていませんでした。しかし、そこからアメリカを中心とした海外のグループが急速に研究してきています。これまで既にハーバード大学、ウインスコンシン大学、そしてカリフォルニア大学ロサンゼルス校、UCLAですね。少なくとも三つの大学がヒトiPS細胞の樹立に成功して論文として私たち以外に報告しています。それ以外、論文になっていないけれども、作っているというグループをたくさん知っています。 例えばアメリカのカリフォルニア州、国じゃなくて州ですが、その州だけで10年間で3000億円を幹細胞の研究に使うということが去年からもう始まっています。マサチューセッツ州というハーバード大学のある州でも10年間で1200億円。州だけで