株主総会で出席株主に配布される「お土産」を廃止する企業が増えている。今年も、新日鉄住金や明治ホールディングスなどが新たに取りやめた。廃止した企業の多くは「出席できる株主とそうでない株主との間に不公平感が生じる」と説明するが-。 三菱UFJ信託銀行が6月に株主総会を開く企業の招集通知を調べたところ、「お土産の配布は予定していない」との趣旨を記載した企業の数は195社に達し、昨年6月の114社から81社(71%)増えた。 お土産を廃止すると、出席株主数は一般的に半分程度に減るとされる。17日に株主総会を開いたセガサミーホールディングスの場合、出席株主数は288人で、昨年の1973人から85%も減少した。三菱UFJ信託銀行の中川雅博会社法務コンサルティング室長は「出席株主数が多くなっている企業が追随する可能性はある」としている。
コーヒーチェーン「コメダ珈琲店」を運営するコメダホールディングスが29日、東証1部に新規株式上場し、終値は1879円と公開価格(1960円)を下回った。終値での時価総額は約823億円。都内で会見した臼井興胤社長は「株価はわれわれに対する市場の評価であり、真摯に受け止める」と述べた。 臼井社長は株式上場の狙いを「知名度を上げ、取引先の信頼度の向上や採用活動に役立てたい」と説明。現在698の店舗を、平成33年2月期までに1000店に拡大する方針を示した。 また、1単元(100株以上)を保有する株主に対し、年間2400円分のコメダの電子マネー、もしくは、コメダ製品の詰め合わせギフトを送付する株主優待制度の新設を発表した。
マイボイスコム(株)(東京都千代田区)は、このたび「電力自由化」に関するアンケートを実施し、その結果を発表した。調査方法はインターネット。調査期間は2016年6月1日~5日。11,487件の回答を得た。 それによると、電力自由化の認知率では、「内容まで詳しく知っている」30.2%、「聞いたことがある程度」66.1%、合わせて96.3%が「知っている」と回答した。「内容まで詳しく知っている」は、男性50代以上で4割。10代では「知らない」が3割弱で、他の層より比率が高くなっている。 電力自由化に興味がありますか?では、「ある」は44.2%、電力自由化の内容まで詳しく知っている層では6割を超える。「興味がない」は29.1%、10・20代では4~5割だった。 4月の電力自由化後に電力会社を変更しましたか?では、「電力会社を変更した・手続き中」は6.2%、「電力会社の変更を予定している」は10.0
(株)ドゥ・ハウス(東京都港区)は、同社のインターネットリサーチサービスを利用し、20歳以上69歳以下の男女を対象に「入浴」に関するアンケートを実施した。調査期間は2016年6月6日(月)~6月7日(火)。有効回答数は1,200。 それによると、浴室に入ってから出るまでの入浴時間は、男性「10~20分未満(42.7%)」、女性「20~30分未満(39.7%)」が最も多い結果となった。また、浴室でしていることについては、男女で顕著な差がみられたのは「むだ毛の処理」(男性4.9%、女性27.4%)と「マッサージ」(男性8.8%、女性23.3%)だった。 湯船につかる人に、浴槽に入れるものについて聞いたところ、突出して多かったのが「入浴剤」で57.9%。次いで多かったのが「使っているものはない」の37.1%だった。入浴時間との関連を見ると、入浴時間が「10分未満」の人が入浴剤を使用している割合は
(株)オープンハウス・ディベロップメントは、6月25日(土)より新築分譲マンション「オープンレジデンシア中野」と「オープンレジデンシア亀有」の販売を開始した。 「オープンレジデンシア中野」は、JR中央・総武線、東京メトロ東西線「中野」駅徒歩12分、再開発が進み、大きく変貌を遂げる「中野」駅周辺に立地する。充実した商業施設や公共施設、「新宿」駅へは1駅4分と、生活・交通利便性の高さに加えて、紅葉山公園や桃園川緑道が徒歩圏内と、自然のやすらぎを感じる住環境が特徴。 また、カラーセレクトや設備の選択など、5年後・10年後を見据えたライフスタイルについて、満足できる住空間をプランそのものから創り上げていくオーダーシステムを採用している。 「オープンレジデンシア亀有」は、JR常磐線「亀有」駅徒歩6分に立地。「亀有」駅周辺には7つの商店街、大型ショッピングモールなど日常生活に欠かせない利便施設が充実し
(株)三栄建築設計(東京都杉並区)は、東京都江戸川区エリアにおいて、全74邸となる分譲住宅の開発企画を本年4月より開始した。 小岩エリアでは、2016年4月より「CONNECT CITY KOIWA(コネクトシティ小岩)」(東京都江戸川区南小岩、全26戸)を販売。一之江エリアでは、「VISTAGE ICHINOE(ヴィスタージュ一之江)」(東京都江戸川区一之江、全13戸)を5月より、篠崎エリアにおいては「SUKU-SUKU TOWN SHINOZAKI(スクスクタウン篠崎)」(東京都江戸川区鹿骨、全13戸)を6月より販売している。 江戸川区は東京都内でも公園面積がトップクラスであり、地域独自の補助金制度(子育て・保育等)がある。又、JR総武線「小岩」駅周辺では、再開発事業が進行・計画されており、各地区の整備、交通広場や駅までの連絡道路、自転車駐車場等の整備が着々と行われている。 この江戸川
(株)LIXIL(東京都千代田区)の有料老人ホームを運営するシニアライフカンパニーは、“健康寿命延伸に資する”サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)モデル「Premio(プレミオ)」の運営受託事業をスタートすると発表。第一号として、埼玉県川口市に「プレミオ川口」を2017年3月に開設する。 「Premio」は、高齢者の健康寿命延伸を目指した住空間と生活支援サービスを提供するLIXIL初のサ高住。一般的なサ高住の事業モデルであるサブリース(一括借り上げ)方式ではなく、LIXILが事業主(地域の地主・法人等)より運営を受託し、事業主、建設会社、LIXIL(運営)が三位一体で展開する。 第一号「プレミオ川口」は、65歳以上の高齢者単身世帯数が埼玉県内において2番目に多い(2010年国勢調査より)、川口市内に開設する。公共交通機関によるアクセスにも優れ、近隣には温浴施設や文化施設、運動公園、総合病院
(株)スタイル工房は、2016年9月10日(土)、リノベーションスタジオ「スタイル工房横浜店」をオープンする。 東京「浜田山店」「青山店」に続く同社3店舗目のリノベーションスタジオで、神奈川県においては初出店となる。 同スタジオでは、「物件探しからはじめたい」、「すでに物件が決まっている」、「今の住まいをリノベーションしたい」など、顧客それぞれのライフシーン・ニーズに合わせたリノベーションを提案する。また、リノベーション相談会(予約制)も随時開催していく。 【スタイル工房横浜店】 ●所在:神奈川県横浜市都筑区仲町台2-1-9 せせらぎハイツ1階 ●アクセス:横浜市営地下鉄ブルーライン「仲町台」駅より徒歩5分 ●営業時間:10:00~18:00 ●定休日:水曜日 ●電話:045-944-3421 ●フリーダイヤル:0120-51-3421 ※電話番号等は9月10日開通 ニュー
(株)細田工務店(東京都杉並区)は、マンション向け定額制リフォーム『[木ここち 杢]マンションリノベーション パック』の受注を開始した。 このリノベーションでは、床は無垢の床材「ウォールナット」「ブラックチェリー」「メープル」の3種類から選ぶことができる。また、クロスと建具については床材に合わせたコーディネートが可能。内装を一新する「SELECT」、内装と水まわりを一新する「CUSTOM」、間取り変更にも応える「ORDER」といった3タイプのパッケージメニューも用意している。 価格は、専有面積による定額制。ベーシックとなる「SELECT」で、70平米・56,000円(税別)/平米~。受注は専有面積が45平米以上から受け付ける。商品の仕様については、家と暮らしの相談所「中杉通り本館・ショールーム」(JR阿佐ヶ谷駅徒歩2分)で実際に確認することができる。 また、9月30日(金)までは、「食器洗
㈱桧家ホールディングス(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 近藤 昭)は戸建居住者や中古マンション購入検討者のリフォーム需要に対応する為、子会社である㈱桧家リフォーミングより戸建用リフォーム商品『ゴローまる』とマンション用リフォーム商品『スマート・リノ』を本年6月より発売開始いたしました。 国交省の取り組みである中古住宅の流通促進・活用に関する研究会は、既存住宅の流通促進のためには、既存住宅の品質・性能が、消費者にわかりやすい形で評価されるとともに、取引価格や金融機関の担保評価に適切に反映されることにより、住宅の資産価値が長期にわたり維持される環境を整備することが必要との課題を掲げています。この度発売いたしました定額リフォーム2商品に関しましても「優良な住宅ストックの創出」をコンセプトにしております。 戸建用リフォーム商品『ゴローまる』は水回りなどの目に見える設備だけのリフォーム提案では
経営学者の入山章栄氏(早稲田大学ビジネススクール准教授)と、1000人以上のトップリーダーを取材してきた藤沢久美氏による対談。 世界のリーダーたちとの直接対話から導いた藤沢氏のリーダー論『最高のリーダーは何もしない』を、入山氏は研究者としてどう読んだのか? 前編に引き続きスペシャル対談の後編をお届けする!! (構成/高橋晴美 撮影/宇佐見利明) ▼ここまでの対談▼ 経営学的にも「何もしないリーダー」がベスト? 入山章栄×藤沢久美 特別対談【前編】 http://diamond.jp/articles/-/93553 ● ビジョンを伝える、現場で伝える 【入山章栄(以下、入山)】『最高のリーダーは何もしない』を読んで思ったことですが、日本電産の永守重信さんのリーダーシップも、この本の内容に通じるところがありますよね。永守さんはある意味、トップダウンで伝えていくタイプの
食品メーカー大手の明治が“実質値上げ”に動き出している。牛乳の主力ブランド「おいしい牛乳」では、地域限定で価格据え置きながら容量が1割減となる新容器での発売を新商品として発表したほか、今年3月末で89年にわたる全国販売を終了した「サイコロキャラメル」は、容量は変えずに新たに北海道限定の土産物にリニューアルし、価格を上げた。円安が進んだことによる原材料価格の高騰などを理由にした食品メーカーの相次ぐ値上げで、消費者の節約志向も高まる中、新たな形の“実質値上げ”が受け入れられるかが注目される。 「開けやすさや注ぎやすさ、持ちやすさが向上し、利便性アップ!」、「開封するまで空気と触れにくい満量充填と遮光性に優れたパッケージで新鮮な牛乳のおいしさが長持ち」、「人口動態や飲用実態の変化に合わせて最後までムダなくおいしく飲むことができる容量」-。9月20日から九州地区(沖縄県除く)で発売される「おいし
自宅にバイク専用ガレージをつくり、心ゆくまで愛車をいじりたおしたい―。 そんな願望を叶えるべく、中古一戸建てをリノベーションし、超本格的な「マイガレージ」をこしらえてしまったOさん。ガレージへのこだわりについて伺った前編に続き、今回は物件探しや住宅ローン、その他手続きにおける“苦労話”に焦点を当てる。「中古一戸建てでガレージリノベ」というレアケースゆえの苦難、そして経験に基づく貴重なアドバイスをうかがった。 そもそも、「一戸建てリノベーション」を得意とする会社自体がまだまだ少ない。加えて、1階を丸ごと「ガレージ」にリノベーションするとなると、なおのことレアケースだ。“一般的ではない”Oさんのマイホーム購入は、そもそもの物件探しから苦労の連続だった。 「建物内に車やバイクを出し入れするためには、入り口部分をかなり広くとる必要があります。普通の住宅の玄関では無理ですし、リノベーションで開口部を
国土交通省が公表した、平成27(2015)年度の「土地問題に関する国民の意識調査」によると、「土地は預貯金や株式などに比べて有利な資産か」と聞いたところ、「そう思う」と回答したのは、調査開始以来最低となる30.1%だったという。土地は有利な資産なのかどうかに焦点を当てて、詳しく見ていこう。 根強い持ち家志向。8割が土地も建物も所有したい まず、「住宅の所有」についてどう思っているか、確認しよう。 「土地・建物については、両方とも所有したい」と答えたのは79.5%、「建物を所有していれば、土地は借地でも構わない」と答えたのは4.5%、「借家(賃貸住宅)で構わない」と答えたのは12.7%だった。約8割が持ち家志向であるが、この傾向は過去の調査結果と比較してあまり変化がないという。 土地・建物の両方を所有したいと答えた1275人に、その理由を聞いたところ、 1:「子どもや家族に土地・建物の形で財
「出身は……仙台(から車で1時間くらいのところ)です」 これは宮城県民が、「出身はどこ? 」と聞かれた時の常套句だ。 人口約230万人を抱える東北の中心地・宮城県。東京からも東北新幹線に乗れば、県庁所在地・仙台までは約1時間30分とアクセス良好な場所にある。仙台は人口約100万人と日本で11番目に人口の多い大都市。仙台出張が決まったら、「牛タン食べたいな」「笹かまとずんだ餅をお土産に買いたいな」「やっぱり伊達政宗でしょ」とワクワクする。しかしながら、「仙台」ではなく、「宮城」と言われるとどんな印象を持つだろうか。 「日本三景の松島、それからフカヒレでしょ……」 ブランド総合研究所の行った『地域ブランド調査2015』によると、宮城県は都道府県魅力度ランキングで全国18位、観光意欲度は19位、居住意欲度17位と、なんとも微妙な位置。一方で仙台は、全市町村区中、魅力度ランキング20位、観
● 広く、浅く、取り易い徴税の惰性 から脱却し「強い者に強い徴税」へ 6月冒頭、安倍首相は2017年4月に予定していた消費税率10%への引き上げを、2019年10月へと再度延期することを決めた。安倍首相は記者会見で「財政健全化の旗は降ろさない」と明言し、改めて「19年10月には必ず引き上げる」ことを強調した。 安倍首相は2年半、30ヵ月間の再々延長で、引き続き消費税増税への執念を見せている。しかし、それよりも最優先すべき政策課題は富裕層の野放図な「税金逃れ」の実態にメスを入れることではないか。「税金逃れ」には厳罰をもって重税を課すなど、富裕層の「税金逃れ」を徹底的に封じて、それを税収の新たな有力財源に育て上げていく発想の転換により、懸案の租税負担の公正化とともに、平準化を期するための法整備を急ぐことが先決ではないのか。 先に公表された「パナマ文書」で、富裕層の「税金逃れ」の呆れた実態
日本の鉄鋼業界で、「中国の生産能力過剰を批判するだけでは反発を招き、かえって削減が遅れかねない」(林田英治・JFEホールディングス社長)という懸念が高まっている。 5月の伊勢志摩サミットで、参加国は中国の鉄鋼生産能力削減の遅れを指摘し、是正を求めた。中国の鋼材輸出量は4年間で倍増して1億トンを超え、鋼材価格の低下を招いていることが背景にある。 9月の経済協力開発機構(OECD)の会合でも鋼材のダンピング輸出への対応が議論される予定。米国は大統領選挙が近づくにつれ、さらに強硬になりそうだ。 だが、実はこの問題で、日本と欧米の対中姿勢には温度差がある。 日本は中国に進出した日系自動車メーカーの工場向けに鋼材を出荷しており、輸出超過だ。このため、外交の舞台で中国を批判し、改革を迫ることには慎重だった。一方、欧米は中国製鋼材の輸入急増で数千人の雇用が失われ、政治問題化している。国際会議のた
● ブレグジット可決がもたらす真のリスク 6月23日(木)に英国で行われた、英国のEU離脱を問う国民投票は、「ブレグジット」(Brexit:ブリテンとエグジットを組み合わせた造語)が可決する結果となり、世界の資本市場は大荒れとなった。 ブレグジットの決定が英国及び世界にどのような帰結をもたらすのかは、今のところ「よく分からない」と言うしかない。 今後、辞任を表明したキャメロン首相の後任者が決まり、EUに離脱の通知を行い、その後離脱に関する条件交渉が行われて、2年後、又は、当事者が延長に合意した場合にはそのもっと後に離脱の条件が決定するというのが、大まかなスケジュールだ。 EU側は、英国に早期の離脱条件交渉入りを求める強硬な態度を見せているが、英国側は交渉を主導する首相が決まっていないのだから、これは無理というものだろう。 交渉の当事者が共に冷静で合理的であればという前提の下に考え
セブンイレブン沖縄進出 2~3年内目標 すでに複数県内企業と交渉 コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンが、国内で唯一の空白地である沖縄への2~3年内の出店に向け、県内の複数企業とフランチャイズ契約などの交渉を進めていることが28日までに分かった。県内の小売り・流通系などの企業と接触し、総菜の製造、流通・物流網、出店地域や採算性など販売体制などを検討しているとみられる。(沖縄タイムス) [記事全文]
ダイケンは、「アルミ軽量ひさしRSバイザー」のラインアップを拡充し、勝手口などに適した「アルミ軽量ひさしRSバイザー RS-MS60」を2016年6月1日に発売した。 「アルミ軽量ひさしRSバイザー」は、軽量かつ強度に優れたアルミ型材のひさしシリーズ。今回発売した「RS-MS60」は、勝手口や小窓などに適した小ひさしで、薄くてシャープなデザインだ。 施工は、専用のブラケットを設置してひさし本体をはめ込むだけの簡単施工。作業時間が少なくて済む。 規格色はシルバーとステンカラーの2色。出幅(奥行)は600mmのみで、幅は3200mmまで1mm単位で対応する。 出幅600×幅800mmの場合、価格は3万6000円(税、運賃、組み立て施工費などは別)。 問い合わせ先:ダイケン 電話:06-6392-5321 URL: http://www.daiken.ne.jp/
三井ホームの子会社である三井ホームコンポーネントは、CLTを用いたオフィスビルを埼玉県加須市に完成させた。三井ホームによると、ツーバイフォー工法にCLTを組み合わせた日本初の試みだ。
これからの経営イノベーションにはデジタル、データ、デザインの3つの「D」が欠かせない。2016年7月に新イベント「D3 WEEK 2016」を開催する日経BP社の専門誌3誌が、最新の企業事例やキーパーソンのインタビュー記事などで、その可能性を探ります。 連載第2回は、7月27日のパネルディスカッション「『ブロックチェーンの衝撃』出版記念対談「ブロックチェーンが産業へ及ぼすインパクト」に登場する経済学者の野口悠紀雄氏が、ビットコインをはじめとした仮想通貨と、それを支えるブロックチェーン技術の可能性を読み解きます(『ブロックチェーンの衝撃』の序章からの転載です)。 ビットコインをはじめとした仮想通貨と、それを支えるブロックチェーンの技術は、極めて斬新なものだ。それは、社会の基本的な構造を大きく変える潜在力を持っている。ところが、仮想通貨は、正確に理解されていない。電子マネーの一つの形態に過ぎな
VR(バーチャルリアリティー)技術は、ゲームや映画などのエンターテインメントで次世代の強力なツールと目されているが、ジャーナリズムでも新しい体験型の報道を可能にするものとして、現在いろいろな実験が行われている。 筆者は2016年6月15日から17日までウィーンで開催されたジャーナリズム会議「GEN(Global Editors Network)」に参加し、ジャーナリズム関連のいくつかの組織が制作したVRコンテンツを見る機会を得た。それらを体験することで、VR技術には写真やビデオ、そして文字ではなかなか伝えられない「何か」を伝える力があると実感した。 そのうちの一つが、「SMART News Agency」という通信社が制作した、シリア内戦を伝える「Nobel’s Nightmare」というVRコンテンツだ(写真)。これはロシア軍の空爆で犠牲になっている多くの一般市民を救うために活動する「S
昨年、中国では2460万台もの新車が売れた。日本(504万台)の5倍弱、米国(1747万台)の1.4倍という、文句なしに世界最大の自動車市場だ。 そんな巨大市場で、昨年最も売れた日本車の名前をご存じだろうか。 答えは日本を代表するグローバルカーのトヨタ「カローラ」。 …でもなければ、ホンダ「アコード」でもない。 日本市場では地味で目立たないイメージのある日産の小型セダン「シルフィ」である。 シルフィは日産自動車と中国の東風汽車の合弁会社「東風日産乗用車」で現地生産されている。中国名は「軒逸」(シュエンイー)。昨年の販売台数は前年比11.3%増の33万4100台に達し、乗用車の販売台数ランキングで第4位に食い込んだ。 トップ10に入った日本車はシルフィのみ。セダンのカテゴリーに限れば、上海フォルクスワーゲンの「ラヴィーダ」に次ぐ堂々の第2位である。 と、ここまで読んで疑問を感じないだろうか。
村上社長が、今回レビューするのは、宮崎駿監督のあの名作映画「魔女の宅急便」。 しかし、なぜ今、「魔女の宅急便」? スランプに陥ったら、思いっきりじたばたすればいい。それでもダメなら立ち止まる。その先にきっと、再び自分の力を信じて歩いて行けるときがくる。苦労もするけどね――。空を飛べなくなった主人公の魔女キキにアドバイスする、絵描きウルスラのそんな言葉に心打たれた。自分自身が経営者として、試行錯誤を繰り返してきた日々と重なったからだ(前回はこちら)。 『魔女の宅急便』 1989年に公開された、スタジオジブリ制作のアニメーション映画。監督は宮崎駿。主人公の女の子は、13歳になったばかりの小さな魔女、キキ。親元を離れた大きな町で、空を飛べるという特技を生かした「魔女の宅急便」を開業。独り立ちの途上にある。それなのに、ある日突然、魔法が使えなくなるというスランプに陥ったり、自立への道のりは山あり谷
先週木曜日の国民投票で、英国はEUからの離脱を選択した。1973年のEC(当時)加盟から40年余り続いた政治経済構造の変化が意味するものは小さくない。為替市場や株式市場の大揺れは、まるで欧州史の大転換に対する弔いの鐘のようだ。 だが、恐らくそれは欧州にとどまらず、日本を含めた現代世界史の断層を示すものとして、後世に語り継がれることになるだろう。この事件はそれほどの重みをもつものである。英国が意識したかどうかは知らないが、彼らは21世紀のパンドラの箱を開けてしまったのだ。 もともと英国が、ブラッセルの役人に箸の上げ下ろしを命じられることに強い反感を抱いてきたことはよく知られている。ユーロにも参加せず、EU内の政治経済面ではしばしばドイツやフランスなどと対立を繰り返してきた。 だがその一方で、共同体の一員であることの利点も熟知し、過去半世紀近くの間、その枠組みの中で巧みに特異な地位を維持してき
2016年7月10日に実施される参議院選挙で、初めて10代が選挙権を得る。18歳、19歳の彼らは、選挙権を得たことをどう考え、どう行動するのか。新しい「有権者」の今を探る。 10代で選挙権を持てるということを知った時は、複雑な気持ちでした。期待と無関心と不安の中で揺らぎました。若い僕たちが、この選挙で意思を表明することができれば、日本を少しでも良くできるかもしれない。当然、そうした期待がわき上がりました。 同時に、僕の1票で変えられるコトなんてあるのだろうかという不安もあります。もし自分の考えがまだ浅く、間違っていても、それが力を持って暴走する場合だってある。だったら無関心のままでいた方が世の中のためになるのではないか。そんな相反する気持ちの中で行ったり来たりしていました。 ただ、当然行動しなければ事態は平行線、もしくは、悪化するだけです。であれば、やはり「行かなきゃだよな」と今は思ってい
EUがもたらした効率性 日産CEOのカルロス・ゴーン氏は、英国の欧州連合(EU)離脱問題について短いコメントを発表した。国民投票が行われる前だ。「もちろん英国は、このままEUに留まるほうがふさわしい(“our preference as a business is, of course, that the UK stays within Europe”)」。 自動車産業の各社は英国に拠点を置き、生産し、EUに輸出している。考えてみれば当然で、完成車メーカーとシステムアッセンブリーメーカー、部品メーカー、そして研究機関にいたるまで、国家の垣根をとっぱらって、密接な情報やアイデアの交換ができれば効率は高い。とくに自動車産業では、パーツそれぞれに技術革新が進み、企業複合体でなければ他メーカーに対抗できない。 かつて自動車産業では、「先進国1億人」説があった。これはその国で人口が1億人を超えていれ
コーヒーチェーン「コメダ珈琲店」を運営するコメダホールディングス(HD、名古屋市)が6月29日、東証1部に新規上場する。業界で中堅の地方チェーンのどこに伸びしろを見出して投資し、成長を実現させたのか。筆頭株主のアジア系投資ファンド、MBKパートナーズの幹部が、投資から3年にわたる支援の内幕を語った。 MBKパートナーズは2005年に設立。日本・中国(台湾を含む)・韓国で事業展開する企業に投資して、企業価値の向上を図る。1件当たりの投資額は100億~500億円程度(企業価値ベースでは300億~2000億円程度)。運用資産残高は約100億ドル(1兆円程度)と、アジアに特化したファンドとしては最大級の規模だ。2013年2月、「コメダ珈琲店」を運営するコメダ(現コメダHD)に投資した。 今回はコメダHDの支援に携わってきた加笠研一郎代表取締役、池田大輔マネージングディレクター、望月智洋ディレクター
6月28日、東京電力ホールディングスの株主総会が開かれた。原発反対の声が中心だった前年総会とは打って変わり、今年は推進を叫ぶ株主の声も目立った。反対と賛成、正反対の主張を叫ぶ個人株主を前に東京電力はどう対応したか。 朝から雨の降る東京。国立代々木競技場には、東京電力の第92回定時株主総会に参加する株主らが続々と集まってきた。代々木競技場の第一体育館の入り口まで来ると、株主らなのだろうか、かけ声が聞こえてくる。 「東電の取締役は責任を取れ!5.5兆円を賠償金に」と垂れ幕を掲げるのは、東電株主代表訴訟の関係者たちだ。 それと対峙するように右手側からは別のかけ声が聞こえる。「お前らは電車にも乗るな!暑い夏でもクーラーを使うな!」。手には「日本製原発は安全です」「原発即時再稼働せよ」と書かれたプラカードが握られている。 ほかにも「原発の安全利用で電気代を値下げしろ」と書かれた垂れ幕まである。今年は
世は空前の「AI(人工知能)」ブーム。米国の名だたる大手IT企業はこぞって「AI(人工知能)」の研究開発に力を入れている。中でも先頭を行くのは、やはり米グーグルだろう。 今年4月、グーグルのサンダー・ピチャイCEO(最高経営責任者)は社内外に向けたレターで「モバイルファーストからAIファーストへ。このことが全ての人の働き方を劇的に変えられると信じている」というメッセージを送った。 既に社内リソースをAIの研究開発に集中的に注いでおり、今年3月には、グーグルの子会社が開発した囲碁ソフト「AlphaGo(アルファ碁)」が世界トップクラスの囲碁棋士に圧勝。技術力の高さを世界に知らしめたのは記憶に新しい。 自動運転の研究開発でもグーグルは先頭を走る。開発チームのレポートによると、最近は、周囲を走る人間ドライバーに注意喚起するための「最適なクラクションの鳴らし方」をAIに学習させているという。 こう
2015年春に大塚家具の経営権を巡る委任状争奪戦で、長女の大塚久美子社長に敗れた大塚勝久氏。自らが会長として立ち上げた会社が「匠(たくみ)大塚」。4月に東京・日本橋に法人向けの店舗を開業したのに続き、29日に春日部本店をオープンする。こちらは広く一般消費者を対象とした店舗で、28日にメディア向けの内覧会を開いた。 「匠大塚 春日部本店」の店舗面積は約2万7000平方メートル。これは東京ドームのグランド面積の約2倍で「大塚家具の有明本社ショールームに匹敵する広さ」(同社)だ。 百貨店閉鎖跡、さらに増床余地 セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武が運営していた、西武春日部店の閉鎖跡に出店。1階から5階までを店舗として使う。地下1階には食品スーパーを誘致する予定で、6階は将来、家具の店舗増床を見込んだ空きスペースで、7階にはレストランを誘致する予定だ。商品は照明、カーテン、絨毯、寝具な
自分の家が総二階の60坪で、敷地は80坪です。かなり小さい庭と1坪の物置と自転車置き場のスペースと、駐車場に普通車が4台置けますよ。家の周りも境界まで1m程空いてます。木は、残したいのを選んで、庭のスペースを決めた所に移しましょう。どれも大きくなっているのなら、途中でばっさりと切り、枝も少な目に剪定してもらいます。敷地に邪魔になっている木は伐採する必要もあるから、移動するのと切るのと決めて、庭のスペースも決めてから庭師に頼めばスッキリするでしょ。先に庭として木を移動しておいても、建築会社は対応出来るから大丈夫ですよ。
この度新築するにあたり、地縄張りの後に現地にて説明がありました。 雛壇造成地で東北全面が公道と接しています。道路に接している土地部分はここだけです。 東南側に下って造成地があり、西北側に上がって造成地があります。 東北全面道路に寄せて建設しようとしてたのですが、建築物前面と道路に向かって勾配があまりにも急になってしまうということで、建築物を南西に寄せることになりました。 再度、地盤調査しなければいけないということになり、一度目の地盤調査は本体費用に含まれているが、二度目は別途追加費用として施主負担になりました。そして、一度目には地盤改良なしだったのに、二度目には、地盤改良必要となり、改良費に100万近くかかりました。 しょうがないこととはわかっていてもやりきれません…せめて、地盤調査費用くらいHM負担にはならないのでしょうか? 建築物前面と道路に向かっての勾配については、間取り検討時に建築
<石油元売り>再編に冷や水…出光・昭和シェル破談になれば 出光興産の創業家の反対表明で昭和シェル石油との統合が白紙になれば、経済産業省が描いた大手3社体制からのさらなる再編シナリオは見直しを余儀なくされる。今後、JXホールディングスと東燃ゼネラル石油の統合交渉やコスモ石油を加えた業界全体の再編にも影響を及ぼす可能性がある。【秋本裕子】(毎日新聞) [記事全文]
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