「奇人変人としては正しい行為だと思いますけれど、いかがなものかと(当時の小泉首相に)申し上げました」。麻生首相は9日の衆院予算委員会で、05年の郵政解散についてこんな評価を示した。 民主党のベテラン、渡部恒三・元副議長の質問に答えた。渡部氏は「100年にいっぺんという大事な時に、あなたを首相にしてしまった国民は不幸だなあ」とぶったあと、麻生首相が解散・総選挙を先送りしたことに触れて「小泉内閣はまるまる逆だった。あの郵政解散は正しかったか」とただした。 先日の予算委で渋々、郵政解散に同意したと答弁した首相は「結果としてあの選挙は勝った。そこが一番肝心なところで、間違っていなかった」と語った。先送りへの批判については「負けるといわれた(佐藤栄作内閣の)黒い霧解散のときは圧勝した。世論調査で選挙をきちんと予測できるわけではない」。