【ソウル=牧野愛博】米韓の政府機関などのコンピューターがサイバー攻撃を受けている問題で、韓国では9日夕から、新たな被害が予想されていた銀行など国内7機関のうちの一部でウェブサイトへの接続が再び困難になった。韓国政府は7、8日に続く第3次のハッカー攻撃とみている。米国ではホワイトハウス、国防総省、国務省などに被害が出ているという。 韓国の権泰信・国務総理室長は9日の対策会議で「我が国の体制に対する攻撃であり、安全保障を脅かす挑発行為だ」と語った。イタリアを訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領も9日、韓昇洙(ハン・スンス)首相に早急な真相究明と被害拡大の防止に努力するよう電話で指示した。 韓国国家情報院は7日の攻撃に使われたプログラムを分析し、米韓両国への攻撃用に作られたものと確認。事件の背後には北朝鮮か親北勢力がいるとみている。北朝鮮は6月27日、韓国が米主導のサイバー攻撃対処訓練に参