11月25日午前10時より第28回漢字小委員会が開催され、前回に引き続き常用漢字表に追加予定の191字を、どのような字体で示すかが審議された。今月11日に開かれた前回では、表外漢字字体表で示された印刷標準字体(いわゆる康煕字典体)とするか、それとも従来の常用漢字表で示された略字体とするかで委員会内が真っ二つに分かれ、激しい議論の応酬があった。これをうけて、原案を作成する漢字ワーキンググループ(以下、漢字WG)が、この日どのような案を提示し、対立を収束させるかが注目されていた。 漢字ワーキンググループの検討結果はこの日配布された『「追加字種・字体」についての基本的な考え方(案〕』としてまとめられた。そこでの骨子は2点。 I 本表の掲出字体について 本表の「漢字」欄は、「印刷標準字体」を掲げる。ただし、簡易慣用字体を持つ3字については、その字体(具体的には「曽」「麺」「痩」)を掲げる。 II