インターネットで津波の動画を見るたびに、考えることがある。 動画では、まるで木でできた「おもちゃ」のように車が流されていた。普通乗用車は1~2トンの重さがあるはずだ。バスだと10倍近くはある。それがあんなに簡単に流されている。 そして、流された車が積み重なっていく。車は非常に便利なものであるが、動かなければただの「鉄でできた箱」である。 流されなかった車も、震災直後はガソリンがなく、「ただの鉄でできた箱」のような状態が続いた。 今回の震災では、おそらく相当数のPCやサーバーが流されたであろう。中には、企業や自治体が使っていた汎用機もあったに違いない。 もともと、パソコンは「電子部品が詰まった箱」である。人間がプログラムを入力して、実行することで初めて価値が出る。流されなかったPCやサーバーも、震災直後は電気が供給されず、「電子部品が詰まったただの箱」のような状態となっていた。情報(データ)