不安であることの正しさについて | 自然の道
僕らは不安であっていいんだ。 それは僕らの中の危険の感知装置が鳴っていることだから。 自分で量りきれない恐怖があるときに僕らは不安になるだろう。そして、僕らは今存在する危機に対して、その可能性の正確なサイズや輪郭をつかめないでいる。 その不安は僕らのものだ。 警報を切ってはいけない。 かつては煽動のプロがいて、大衆の不安を煽って暴動を起こしたりしたこともあったろう。しかし、僕らは暴動は起こさない。せいぜいささやかな買い占めを、それができる地域でしているに過ぎない。 僕らは誰かに煽られて不安なのか、僕ら自身の芯の部分から出てきた不安なのか。 僕はまだ原発事故がもっと軽微なものでおさまるという希望を持っていた数日、毎朝、身体が芯から震えだすのを押さえることができなかった。 夜、安らかな眠りから覚めると、現実のほうが悪夢に似ていた。ここまでくらいで収束するだろうというはかない期待は、毎朝、あっさ
『日をめくる。』
新幹線の中でこの文章を書いている。 昨夜の大阪ライブの帰り道、すでに名古屋を通り過ぎた。 もうあと一時間足らずで、いつも通りの街に着く。 東京。 今も柔らかく、乾いた心を抱きしめて 遠い北の街に放り投げているだろうか。 3月11日以降のこの世界はちょいと居心地が悪い。 いろんなことを思っては削除。 心を決めては排除。 迷いも産まれ、戸惑いも産まれ。 脳みそと心は何度も喧嘩をした。 ニュースの向こう側と自分の生活が何度も喧嘩した。 それでも、今まで通り生きているうしろめたさは、生きている喜びに変われたのだ。 これはたぶん間違いじゃない。 こんなにきみの胸が苦しいのは、生きている喜びに胸がいっぱいになっているだけなのだ。 まずはわかりやすく２つだけ届けます。 金田康平個人から。 【抱きしめて/金田康平】 http://www.youtube.com/watch?v=CxSc8aOeL6o TH
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