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2011年11月21日のブックマーク (3件)

  • OUT*19 | 今生日記

    聴いたことのない音だった。あのひとのギターの音ほど前に出ようとしない。かのひとのギターの音ほどシャープさや冷たさがない。けれど、このギターの音も確実に好きな音だと思った。耳を傾けずにいられなかった。前のめりのからだで、音のするほうにたましいを向けざるをえなかった。 西荻イン&アウト OUT*19 インタビュウ〜京都・下鴨〜 「音楽って必要ですか? 僕は音楽は、そんなに必要なものではない気がして」 演奏後の卓で、そのひとは言った。思いがけぬ言葉にわたしは白く打ちのめされる気分だった。窓の外、暗がりの中で、雨がパタパタと降ったり止んだりしている。昼間散歩をした鎮守の杜の木々も、今はどっぷりと水を含んでしなだれているだろう。京都・下鴨の暗闇の中に来ていた(またもや)。遠方の友だちがそこで演奏をするから。友だちのほかのもうひとりの演奏者が、そのひとだった。 静かに深くうたう。誰にともなく。自分の

    OUT*19 | 今生日記
    atosakav
    atosakav 2011/11/21
    "だけど、こうしてライブに誘われるとやっぱり嬉しくて、演奏してしまうんですよね。でもそれはひとに聴いてもらうためじゃなく、自分のために演奏しているんです"
  • IN*29「会えない人」-5 | 今生日記

    だめだ、全部やりなおし。 西荻イン&アウト IN*29 会えない人 -5 2週間というのはアッという間ですね。みなさんはいかがお過ごしでしたか。アッという間に過ぎていった日々の中で、わたしは自分の生きようとするスタンスがかなり変わってしまった2週間でした。といっても、他人から見たら、その変化なんて取るに足らないことかもしれない。でも人間というのはそんなふうに、自分の中で小さなマイナーチェンジを重ねていって、それで満足して、やがて死ぬるのかもしれない。満足できるかな。←問題はこれだ。 〈会えない人〉と名付けた、Oという人物についてのこの文章は、行き当たりばったりというか、そのときどきの自分の心の動き加減のままに書き進めようとしていました。だからOについて考える前に、そのときどきの“まくら”文章を書いていた。一週すっとばした前回から2週間がたったわけだけれど、その間に実はわたしは長い枕を2つ3

    IN*29「会えない人」-5 | 今生日記
    atosakav
    atosakav 2011/11/21
    "自分は浜野純のギターの音にあれほどひかれたのだ。余計なものを削ぎ落として、そのことだけを思えば、彼の憧れはぼうっと青い光のままですんだのに。音はひとを通り抜けて、永遠の憧憬として自分のものになるのに"
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