毎回それぞれのジャンルに特化したライターがこの数ヶ月で「コレ」と思った9作品+αを紹介するコーナー。今回はアップデーテッドなジャズ+αに切り混む、好評シリーズ、今春で6集目も刊行された“Jazz The New Chapter”の監修を手がける音楽批評家、柳樂光隆が登場。 Nduduzo Makhathini『Modes Of Communication: Letters From The Underworlds』 南アフリカ・ジャズ・シーンの中心人物のピアニストのンドゥドゥーゾ・マカティニが〈ブルーノート〉と契約した。ンドゥドゥーゾはアフリカ的というよりはUSのポスト・コルトレーン的なジャズ=スピリチュアルジャズのスタイルが特徴。南アフリカのジャズ史を振り返るとベキ・ムセレクなどマッコイ・タイナー影響下のピアニストが少なくなく、その流れを汲む意味では実はシーンの直系。アフロアメリカンが遠