現代書館 2005年 4月 (旧版 光文社 カッパ・サイエンス 1981年) ドラッカーの「わが軌跡」にポランニー兄弟の話がでてきたので、その日本での紹介者の一人であった栗本氏を思い出し、その栗本氏の(わたくしが読んだ中では)一番魅力的な著作と思われた「パンツをはいたサル」を再読してみた。旧版をなくしてしまったので、新版で読んだ。あまり旧版に手を入れてはいないと書いてある。 ドラッカーとは関係はないわけであるが、ドラッカーはどこか西欧の主流の思想とはなじまないところがあるように思われ、ある時期は思想界を風靡した反近代・反西欧の思想とどこかで通じるところもあるように思われる。したがって、全然関係ない話にもならないと思う。 第一章は「人間は知恵ある生物か」と題され、最初のパラグラフの小見出しが「人間は、タコやエビよりも優れた存在か」となっている。いうまでもなく、そうではないぞといいたいわけであ