ダイヤモンド社 2006年1月 カール&マイケル・ポランニー兄弟を中心とするポランニー兄弟姉妹とその父母とドラッカーとの交友について述べた章である。 この兄弟が、どの位、世に名前を知られているのかは知らない。日本では栗本慎一郎氏が、その宣伝役、紹介係になったことは間違いないであろう。わたくしも栗本氏の「パンツをはいたサル」でその名を知ったように思う。どういうわけかこの「パンツをはいたサル」(1981年)はなくしてしまって、学術書?がカッパ・ブックスの一冊として刊行されたという話題と、秀逸な表紙を覚えているだけであるが(仕方なく、現代書館(2005年)の新版を買いなおした)、そこでバタイユだとかといった名前とともにポランニー兄弟の名前を知り、蕩尽理論だとか、ポトラッチだとかとかという言葉も知った。(ひょっとするとカール・ポランニーの名をはじめて知ったのはK・ポパーの「果てしなき探求」の中の「