em records の江村さんからこの曲のインストカヴァーを作って欲しいと言われたのはかれこれ一年前、2017年の春だった。実際に作業にとりかかったのは秋。 僕も映画「バンコクナイツ」を観た後だったから、二つ返事で引き受けた。しかし実は心の中では微妙なものも感じていた。「今回はアレ、越えられるかなあ……」という不安だ。 「アレ」というのはちょっと上手く言えないのだけど、あえて言葉にすると「非欧米の音楽を、自分が普段頼りにしている欧米ポップスの音楽語彙で制作すること」の微妙さである。 今までも何度か、そのような制作や演奏をしてきた。例えば沖縄、河内音頭、アイヌの音楽。素晴らしいアーティストや仲間のミュージシャンのおかげで、それぞれは楽しかったし、良い物が作れてきたと思う。しかし心の奥ではどこか、これで本当にこの曲の「勘所」をつかんでいるんだろうか、その場所と人に根付いてきた人々の心を分かっ
映画『バンコクナイツ』 ©Bangkok Nites Partners 2016 甲府に生きる地元の派遣労働者と外国人労働者たちを描きロングランを記録した『サウダーヂ』(2011年)をはじめ、『国道20号線』(2007年)『雲の上』(2002年)など地方都市の現実を描き続けてきた映像制作集団・空族。ソフト化をせず劇場上映にこだわり活動してきた彼らの新作は、タイ・バンコクの歓楽街で働くタイ人娼婦と日本人の男たちの旅を描くロードムービー『バンコクナイツ』だ。webDICEでは2月25日(土)からの公開にあたり、監督・脚本の富田克也と共同脚本の相澤虎之助のインタビューを掲載する。 ふたりは“娼婦・楽園・植民地”をテーマに、バンコクの歓楽街タニヤやアピチャッポン・ウィーラセタクン監督がテーマとしてきたことで知られる東北地方イサーン、そしてラオスで撮影を敢行。今回のインタビューでは、構想から10年に
2003年、5作目のアルバム「ピーチャーイチョワクラーウ」の1曲目に収録されたこの曲は、当時のタクシン政権を批判する守旧派黄シャツによる街頭デモが始まった頃で、歌詞の歌い出しにあるデモとは、そのことを指しています。また、栄養ドリンクM150がビデオにも出て来るあたり、スポンサーの意向で制作された意図もある模様。この頃も今も、タイではアルバムやビデオ制作にスポンサーがつくことが多く、時には商品名が歌詞に入れられることも。
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