「肥満=健康を害するもの」そして「肥満=美しくない」というイメージが一般に浸透しているため、「子どもを太らせないように」と気をつけている親御さんは多いでしょう。けれど逆に、肥満への恐怖が引き起こす「摂食障害」は、「子どもの生命を危機にさらす可能性のある危険なもの」だと意識したことはあるでしょうか。 児童精神科医として数多くの摂食障害の子どもを診察してきた宇佐美政英先生に、「子どもの肥満への対応」と「子どものうちから“やせ”を意識することの弊害」についてお話を伺いました。 睡眠不足は肥満のもと!? 子どもの“睡眠の質”を上げるために親ができること 「子どもの体重は増えるもの」という意識を親子で持つことが大事いわゆる「拒食症」と呼ばれる「神経性やせ症」は、「思春期やせ症」とも言われるように、思春期のとくに女子に好発する精神疾患です。だいたい10歳過ぎくらいからですね。グループで内緒話をしたり、