急成長するデジタルサービスをいつでも、快適に、安全に――。米グーグル発祥の「SRE(Site Reliability Engineering)」と呼ぶITインフラ作りの新手法が、日本でも広がりつつある。安定運用という「守り」と絶え間ない機能改良という「攻め」を、ソフトウエアエンジニアリングの力で両立させる。いち早く採用したのは、メルカリ、Retty、freeeといったネット企業。日商エレクトロニクスは非ネット企業に向けた支援事業の開発に着手した。DevOpsやマイクロサービスと並び、デジタルビジネスを支える新たな潮流となりそうだ。 SREとはコーディングやソフトウエアエンジニアリングによって、ハードウエアを含めたシステム全体の性能や可用性、セキュリティを高める活動全般を指す方法論。米グーグルがSREという言葉を最初期に提唱・実践したとされる。 明確な定義はないが、大規模なITインフラを使い