「デモや集会、座り込み抗議などができる日本や沖縄の皆さんが、本当にうらやましい」。6月30日に香港国家安全維持法(国安法)が成立・施行され、デモ参加という意思表示ができなくなった香港に住む県出身女性はそう語る。
沖縄から香港に通い、抗議行動の取材を続ける大袈裟(おおげさ)太郎氏について、漫画家の孫向文(そんこうぶん)氏が「中国共産党の手先」「香港のみなさん、気をつけて」などと中国語でツイートしていたことが22日分かった。緊迫する香港にいる大袈裟氏は「悪質なデマで危険にさらされている。深刻な言論弾圧だ」と抗議している。 日本で活動する中国出身の漫画家、孫氏は19日、ツイッターに「大袈裟太郎という日本人が現在、香港でスパイ活動をしている」などと中国語で書いた。日本語、英語でも同様に発信。大袈裟氏の写真も付けた。 その直前には県内在住で参院選の出馬経験もある手登根安則氏が「孫さん、この男が普段中共に親近感を持つ沖縄の極左暴力集団と懇意であることを同胞の方々にお伝え下さい」と促し、孫氏はツイート後に「ツイートしました!」と報告していた。 香港の抗議行動に対する警察の弾圧が激化しており、実弾も使用されている
[反ヘイト 川崎ー沖縄](2) 中学生の少年はその日、ささやかな希望を抱いて自分が暮らす街の路上に立った。 「大人なんだし、僕たちは外国人も日本人も共に生きていますよ、と説明したら分かってくれる、差別をやめてくれる」 2015年11月、川崎市川崎区の桜本地区。在日コリアンが多く住むこの街に、ヘイトデモが向かっていた。少年は「大人」の良心を信じ、裏切られた。 「ゴキブリ朝鮮人」「出ていけ」などと醜い差別をさらす隊列。街への進入は抗議の人垣が阻止したが、少年の心と街全体を踏みにじった。同じ者たちはその後も、傷口に塩を塗り込むようにデモを計画した。 「向こうの方からうちの街に来たから逃げることもできなかった。怖かった」。少年の母で、在日コリアン3世の崔江以子(ちぇかんいぢゃ)さん(46)は振り返る。 「このままでは未来を生きる子どもたちを守れない」。圧倒的な被害から、立ち上がらざるを得なかった。
日本沖縄政策研究フォーラムが12日に浦添市内で開いた「大リレー演説大会!~私の郷土愛、祖国愛~県民置き去りの県民投票」で、沖縄タイムスは取材を申し込んだが、主催者側が拒否した。NHKを含む一部のマスコミの取材を断ったという。
米時間9月30日午前8時すぎ。米国務省内で日本メディアに対する取材対応への注意が飛んだ。 「名護市長選と沖縄市長選で勝ったのは、いずれも日本政府推薦の候補者だ。今回も日本政府の予想を信じていた」と話す米国務省の日本担当者は、玉城デニー氏の勝利に率直に驚きを表現。国防総省の日本担当者は「こんな大差になるなんて」と、日本政府への不信感をあらわにした。 国務省は「玉城氏の勝利を祝する」とのコメントを発表したが、今後の対応を決めかねている。玉城氏の父親が元米兵だからだ。 2015年5月。衆院議員だった玉城氏は、翁長雄志知事から託された親書を携え単身、ワシントンを訪れた。米議会に辺野古新基地計画の見直しを訴えるためだ。しかし、米議員らは玉城氏を警戒した。 「ミスター・タマキはアメリカ系沖縄人で父親は元米兵だ。対応が難しい」 後日、面談しなかった理由を本紙に問われたマケイン上院議員(故人)は苦笑しなが
「社会の負の側面を見てきたからこそ、困っている人や社会的に弱い立場の人のために、できることがあると思い、きょうまでやってきた」ーー。沖縄県知事選挙で初当選を確実にした玉城デニーさん。昨年10月の衆院選時に、政治家を志したきっかけなどを聞いた記事を再掲します。
陸上自衛隊と米海兵隊による大規模な共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」は4年目だ。日本に上陸してくる敵部隊や敵の航空機、艦艇を日米で協力して撃退する訓練で、初年度と2年目は北海道や本州を舞台に行われたが、昨年と今年は九州・沖縄へ移り、台湾有事を念頭に置いた訓練であることが明確になった。 昨年は陸上自衛隊のオスプレイが石垣空港に着陸、また米駆逐艦が石垣港に入港し、市民らの抗議に発展した。今年は石垣に加えて宮古、与那国にまで訓練が広がり、昨年発足したばかりの「第12海兵沿岸連隊」(キャンプ・ハンセン)も参加する。 自衛隊の訓練や日米共同訓練は、絵空事ではない。実際に起こり得る事態を想定して軍事力を行使する「模擬戦争」が訓練なのだ。例えば、陸上自衛隊と米海兵隊との間のより古い共同訓練「アイアン・フィスト」は自衛隊の部隊が米カリフォルニア州へ出向いていたが、昨年から日本に移り、それも九州・沖縄で実施
72年前の沖縄戦で、チビチリガマで起きた「集団自決(強制集団死)」を学び、次代へ継承しようとする人たちからも怒りの声が相次いだ。第一発見者の知花昌一さん(69)は「ガマの中は遺骨も残る墓だ。なぜこんなことをするのか」と憤る。1987年11月に入り口付近の「世代を結ぶ平和の像」が破壊された事件で、初代遺族会長の故比嘉平信さんが語った「二度殺された」との言葉を引き合いに、「亡くなった人は三度殺されたようなものだ」と語気を強めた。 チビチリガマを文化財指定する読谷(よみたん)村の石嶺傳實村長は、この日開会した村議会を終えて現場に駆け付けた。表情をこわばらせながら荒らされた現場を回り、「聖地に足を踏み入れて破壊する行為は絶対に許されない。遺族の悲しみを推し量ると残念」と語った。 破壊された「平和の像」復元で、遺族らと共同制作した彫刻家の金城実さん(78)は「忘れたいのになぜ作るかという遺族の意見も
「僕は戦争を体験しているので、軍事基地の建設はどんな理由があっても拒否するしかなかった。これは生き方の問題だった」 1996年4月、米軍普天間飛行場の全面返還合意を実現させた喜びもつかの間、県内移設の条件に苦悩した。
従軍慰安婦問題について「被害者の視点から正義ある解決ができることを望む」と話す金運成さん(左)と(〓1)(〓2)さん夫妻=25日、読谷村内
東京の地上波テレビ局が2日に放映した番組が、米軍ヘリパッド建設に対する抗議行動を「カメラを向けると凶暴化する」「韓国人はいるわ中国人はいるわ」などと紹介し、沖縄をはじめマイノリティーに対するヘイトスピーチだと批判されている。番組中で名指しされた在日3世で人材育成コンサルタントの辛淑玉(シンスゴ)さんは近く放送倫理・番組向上機構(BPO)に人権侵害を申し立てる。(北部報道部・阿部岳) 番組は東京のローカル局、東京MXテレビの「ニュース女子」。ジャーナリストの井上和彦氏が沖縄で取材した。スタジオでは東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏が司会を務め、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏、元経済産業省の岸博幸氏らを交えてやりとりがあった。 番組では「報道されない真実」として、東村高江の現場について事実誤認が繰り返される。「過激派が救急車も止めた?」はネット上で広まったが、本紙も地元消防に虚偽だと
1980年横浜市生まれ。2003年東京大学法学部卒業し、同年から同大学法学政治学研究科助手。2006年首都大学東京准教授、16年から教授。法科大学院の講義をまとめた「憲法の急所」(羽鳥書店)は「東京大学生協で最も売れている本」「全法科大学院生必読書」と話題となった。主な著書に「憲法の創造力」(NHK出版新書)「テレビが伝えない憲法の話」(PHP新書)「未完の憲法」(奥平康弘氏と共著、潮出版社)など。 ブログは「木村草太の力戦憲法」http://blog.goo.ne.jp/kimkimlr ツイッターは@SotaKimura 相模原の知的障がい者施設で、19人もの入所者が殺害されるという、実に痛ましい事件が起きた。容疑者は、「ヒトラーの思想が降ってきた」などと話していたと言う。 大量殺人と言えば、テロやヘイトクライムを思い浮かべるが、この事件は、そのいずれとも異なる。
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