スイス連邦工科大学チューリッヒ校の研究者たちが、着色料を使わずにチョコレートを虹色に輝かせる技術を開発した。チョコレートの表面に特殊な微細構造を造形することで、「構造色」による色彩効果を得るというものだ。 構造色とは、光の波長程度の微細構造によって生じる発色現象。微細構造によって光が干渉、分光することで特別の色素を持たなくても発色して見える。身近な例ではコンパクトディスクなどの記録面の発色が挙げられるが、カメレオンも同様で、カメレオンの皮膚表面は光を調節、分散して、特定の色を表示している。 今回の研究は、食品科学者で食材の材料特性を研究しているPatrick Rühs、材料科学者で複合材料が専門のEtienne Jeoffroy、物理学者で光学材料の詳細な研究をすでに行っているHenning Galinskiの3人が、コーヒーブレイク中にチョコレートについて話したのがきっかけとなった。 チ
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