筆者も雑誌編集者出身なので、フォントに対するこだわりは強い。フォントや、そのセッティングひとつで雑誌に対する印象は大きく変わる。 それは単に明朝だ、ゴシックだということだけでなく、横線と縦線の太さの比率、払いの形状、ウロコのカタチ、線の入りや、抜きの形状や、抑揚、ふところの広さ、重心の低さ……などなど細部のデザインで、本文フォントとしての読みやすさ、タイトルやキャッチとしてのインパクトなどが大きく変わってくるものなのだ。 また、これは雑誌の話だけれども、フォント単体のデザインだけでなく、エディトリアルデザイナーの決める字ヅメや、行間の広さ、1行の文字数、ブロックの間隔などによっても本の印象は大きく変わるものなのだ。 それゆえ、ウェブになって、自分の提供したいフォントで記事をお届けできないというのは、忸怩たるものがあり……と、話が逸れた。マンガの話だった。 セリフの文字は、現場ではどうやって
![アドビが、マンガへの『貂明朝アンチック』普及のための意見交換会を開催 | Dig-it [ディグ・イット]](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3220d229ddf6723565c2f859375fa6bc28d6e620/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdig-it.media%2Fwp-content%2Fuploads%2F2024%2F02%2FIMG_3138.jpeg)