『鉄男』(1989年公開)、『六月の蛇』(2003年公開)、『ヴィタール』(2004年公開)など独特の世界観で熱狂的なファンも多い塚本晋也監督(63)。近年は終戦記念日に再上映されている『野火』(2016年公開)の監督・出演の印象も強い。インタビュー後編では、2022年夏に撮影された新作映画についても語ってもらいました。 ※「塚」は塚の旧字体のため、利用機種によっては表示されないことがありますのでご了承ください。 【前編→塚本晋也監督が語る映画作りへの情熱。伝説の“ゲリラ撮影”、ハリウッド版『鉄男』が実現しなかった理由とは】 塚本組のボランティアスタッフを経てプロになった人も ──コロナ禍での映画撮影は、これまでとはどのように違いましたか? 「今回は、時流的にボランティアのスタッフを多数募集するのはちょっとよくない気がして人数を絞りました。ボランティアスタッフといっても、僕の映画の現場を1