「街とその不確かな壁」読みました。 ちょうど同じくらいの歳のカップルの話を書いていたのですが(パクっていません。むしろこの短期間でパクれたらすごい才能だと思います)、私が三行で書くところを、村上さんが三ページくらい使っているので、私って根っからの中短編作家なんだな、って思いました。 読んでいるあいだとても幸せでした。何者にもじゃまされることのないクリアな幸せをありがとうございました。 気分が良くない話だとは思いますが、必要なので書きます。 最近、ある人をすごく怒らせてしまい(その話題には興味がないって言っただけでした)、その日の夜に近所のおいしい焼き鳥屋さんを予約していたのに、昼に帰宅したら玄関前のど真ん中にカラスにやられてずたずたになった小鳥の死体があったのです。これってなにかしらあの人の怒りと関係あるよな、と思う私の人生は、村上さんの小説の世界を生きているところがあるような気がします。