細胞にウイルスなどのDNAが侵入した場合、たんぱく質などの膜で囲って「牢屋」のように閉じ込める――。そんな新しい防御の仕組みを発見したと、情報通信研究機構のチームが米科学アカデミー紀要に発表した。ウイルス感染の防止や特定の遺伝子を細胞内に届ける新手法につながる可能性があるという。 細胞にウイルスなどが侵入した場合、これまでは侵入者を捕まえて分解する「オートファジー」という仕組みが知られていた。 今回、研究チームはヒト由来の細胞の中にDNAを侵入させて観察。すると、DNAのまわりに数秒間で特定のたんぱく質が集まり、約10分後には別のたんぱく質と脂質の丈夫な膜に覆われてしまうことがわかった。従来の分解の仕組みより、たんぱく質が集まる仕組みの方が速いという。 また、膜に守られたDNAは従… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有
