平成の初め頃、熊本市内のやばい系のタクシーと私のお客さんの車が、事故を起こした。状況は、お客さんのほうが不利だった。 32,3歳の私は、相手が難しいタクシー会社だがここでびびっては負けと、張り切りすぎて、交渉に臨んだ。元やくざと思える交渉係と話し合いになっだか、言葉の行き違いから、私はかっとなり、怒鳴りあいになった。 気まずい沈黙の後、しばらくすると、元やくざと思えるその交渉係は、にやっと笑って、こう言った。 「坂本君といったかな。交渉はねえ、かっとなったほうが負けなんだよ。まず相手の言い分をじっくり聞く。そして、相手が言ってはならない言葉を言ったとき、その言葉尻を捕らえ一気に畳み込んでいくのだよ。」 「君は、まあしかし、一生懸命だね。そこは認めるよ。」 結局、交渉は妥当なところで落ち着き、損保会社としても満足の行く結果となった。 この経験は、後々、ものすごく生きてくることになった。 それ
植物状態の定義は、植物状態になった人に対して何をするか? ということに深く関係しているそうです。 この度、新しい研究で意識不明の患者の脳が質問に対して健常者と全く同じように反応して、「Yes」と「No」といった意思疎通ができている状態が観測されました。 「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」(NEJM)誌によると、54名の被験者のうちの、5年前に植物状態だと診断され男性の一人がYesかNoで答える問題に対して正確に答えたんです。ちなみに、答えはfMRIで脳の動きを撮影するという方法で観測されました。 上記のイメージでも分かるように、YesとNoは、脳の違う部分が活動しているんです。この患者は、「父親の名前はThomasか?」という質問に対して脳が「NO」と答えた事をfMRIが示し、次に「父親の名前がはAlexanderですか?」と質問された時fMRIは脳が正解の「Yes」と答
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