オフィスウェアのカジュアル化が後押ししているのか、オイルドレザーを用いたワークブーツやアウトドアブーツ姿の足下を都会で見かける機会が明らかに増えている。それにともない、従来は事実上ミンクオイル一択だったこの種の靴のお手入れ用品も、近年一気に多様化し始めた。ただし余計な心配は無用。「汚れと古いクリームを落とした上で栄養を与える」メンテナンスの基本姿勢は、通常の靴と何ら変わりない。あえてそれとの違いを挙げるとすれば、光沢を出す以上に「油分の必要十分な補給」がより求められる点だろう。過酷に扱いがちな靴だけに、お手入れを積み重ねるか否かで見映えも履き心地も大きく変わるのを、知っておいて絶対に損はしない! 写真:高橋宏樹 通常の革とケア用品が微妙に異なる! (向かって右上から時計回りに)オイルドレザー専用の乳化性靴クリーム、コットンパフ、眼鏡拭きなどに用いる不織布、液体クリーナーそして豚毛ブラシ。通