STAP細胞の論文をめぐる研究不正で、再発防止策などを検討している理研=理化学研究所の委員会は、近く報告書をまとめる見通しです。また、小保方晴子研究ユニットリーダーらに対する処分も検討が進められています。 理研の調査委員会が研究不正があると結論付けたあとも、論文の根幹にかかわるとみられる疑問点、疑義が指摘されています。しかし、そうした疑義について詳しい調査が行われていないのが現状です。再発防止策のとりまとめや処分の決定を前に、いま理研に何が求められるのか、考えてみたいと思います。 小保方リーダーは6月までにすべての論文の取り下げに同意しました。「STAP細胞がある」という主張は変えていませんが、論文は撤回される見通しになりました。 この問題について、現在、理研が進めている対応は、このようになっています。 2件を不正とした調査委員会の最終報告を受けて、懲戒委員会が関係者の処分を検討し
STAP(スタップ)細胞の論文問題で、外部有識者で作る理化学研究所改革委員会(委員長・岸輝雄東京大名誉教授)は11日、小保方晴子ユニットリーダーが所属する発生・再生科学総合研究センター(神戸市)を全面的に改組し、研究テーマの選択や組織運営の仕組みを再検討するよう、理研に求める方針を決めた。 12日にも理研改革推進本部(本部長・野依良治理事長)に提出する提言に盛り込む。 4月に設置された改革委は、センターで行われた小保方氏採用からSTAP論文発表までの経緯を検証した結果、研究不正を防止できなかったのは、論文の妥当性をチェックしたり、実験の再現性を事前に確認したりするといった組織の管理体制が不十分だったためと判断した。 理研全体の信用を大きく損ねたセンターの責任を重くみて、竹市雅俊センター長と小保方氏の指導役だった笹井芳樹副センター長の辞任を促す方針だ。
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが発表したSTAP細胞の論文を巡っては、新たな疑義が次々と指摘されていますが、STAP細胞のものだとしている遺伝子のデータにも、これまでの説明と矛盾する不自然な点のあることが専門家のグループの分析で新たに分かりました。 この分析を行ったのは、横浜にある理化学研究所統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員らと東京大学の2つのグループで、それぞれ独自に行いました。 それによりますと、小保方リーダーらがインターネット上に公開しているSTAP細胞のものだとする遺伝子の情報を分析したところ、ほぼすべての細胞に8番目の染色体が通常の2本より1本多くなる「トリソミー」と呼ばれる異常のあることが分かったということです。 8番目の染色体がトリソミーを起こしたマウスは、母親のおなかの中にいる胎児の段階で死んでしまい、通常、生まれてこないということで、専門家グ
STAP細胞が本当に存在するのかを調べる検証実験について、外部の有識者で作る理化学研究所の改革委員会は、小保方晴子研究ユニットリーダーの参加を求める方針を明らかにしました。 STAP細胞を巡っては、本当に存在するのかを科学的に検証するため、理化学研究所がことし4月から1年ほどかけて検証実験を行う計画です。 この検証実験について、理化学研究所の外部の有識者で作る改革委員会の岸輝雄委員長が2日、記者会見し、「STAP細胞の有無に関しては、あると言う人が実験を行うべきだ」と述べ、小保方研究ユニットリーダーに参加を求める方針を明らかにしました。 これについて、理化学研究所の改革委員会は今後、最終的な調整を図ったうえで、今月中にまとめる研究不正の再発防止に向けた提言に盛り込む予定です。 改革委員会の岸輝雄委員長は「本当に作れるという人が、作るのをあきらめたと言わないかぎりは、あるような雰囲気になって
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この話題については知識不足のためツッコミにくいところがあり、またO研究リーダーの代理人もよく存じ上げている方なので(笑)、いずれの立場に立つわけでもなく、きわめて個人的な意見(感想?)のみ書いておきたいと思います。 O研究リーダーの論文に「ねつ造あり」と認定した調査委員会というのは、いわゆる理研さんの「ヘルプライン規程」に基づいて設置されたものですから、もともと独立性などはあまり関係がないものと思っておりました。なので、あらためて第三者委員会がO氏の論文に関する「不正行為」の有無について検討するために設置される、という点については当然かと思います。 また、理研ヘルプライン規程によれば、不正行為が認定された場合には、O氏は理研より研究費の全部または一部の返還を命じられることになりますし、今後の研究活動の可能性にも関わるものなので、O氏側が不服申立に至ることも当然かと。 もはや後戻りできないほ
「意識もうろう」「何も食べられない」 すい臓がんステージ4の森永卓郎、痩せた顔出しで“最悪の時期”告白 息子は「『死ぬ』が冗談に聞こえなかった」
人工知能学会 編集委員会 人工知能学会では、2014年3月号より、学会員以外にも多くの方々に学会誌を読んで頂けるよう、「人工知能」誌のAmazonでの販売を開始しました。 また、1月号で雑誌名および表紙を変更した際には多くの方からのご意見をいただきましたが、それに関して企画した3篇の特集記事を一般公開をすることといたしました。 「人工知能」誌の表紙デザイン 意見・議論に接して ─視覚表象研究の視点から─ 池田 忍・山崎 明子 「人工知能」の表紙に関するTweet の分析 鳥海 不二夫・榊 剛史・岡崎 直観 人工知能はどのように擬人化されるべきなのか? ─人の擬人化傾向に関わる知見と応用─ 大澤 博隆 人工知能Vol. 29 No. 2 ( 2014 年3 月) 今後とも、人工知能学会ならびに「人工知能」誌をよろしくお願いいたします。
Tweet 昨日、3月25日の夜、以下のニュースが流れたようです。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20140325/k10013233571000.html 129系統というマウスから作ったとされていたSTAP細胞が、遺伝子を調べてみたら、B6などという別の系統のマウスの細胞だったという内容です(NHKのサイトにはB6とF1という系統とありますが、F1は系統の名前ではなく、2つの系統の雑種という意味です)。 いささか、情報が混乱しているようなので、ちょっと整理をしておきましょう。 まず、Nature誌の論文に出てくるのはSTAP細胞だけではありません。そのほかにSTAP幹細胞、FI幹細胞というのが登場しています。どちらも、STAP細胞から、培養条件を変えることで性質がちょっと変わった細胞です。 今回の遺伝子解析(の速報データ)が出たのは、STAP細胞では
追記1: 2014/3/21 https://research.bwhanesthesia.org/research-groups/cterm からのリンクを確認。件の手順書がバカンティラボによるものと確認しました。「名無し手順書」と表記していましたが、「ヴァカンティ版手順書」と変更します。 追記2: 2014/3/22 結論部分をちょっと変更。 追記3: 2014/3/22 ブコメにてtriturate/triturationの訳語は「研和」ではないかとの指摘を受け、修正しました。 「破砕」だと細胞自体を破壊するように取られるので確かに誤訳ですね。 追記4: 2014/3/25 ブコメにて、「細管ピペッティングはそれほど無理ゲーではなく、行けるのではないか」とのコメントが複数挙がっています。 過去の自分の経験(先端部の直径が10~30 umぐらいの細管を作って、ピペットとしてではないけれ
《大西睦子=内科医師、米国ボストン在住、医学博士。1970年、愛知県生まれ。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月からボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、2008年4月からハーバード大学にて食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。》 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)の小保方晴子・研究ユニットリーダーらによる「STAP細胞」の報告が、2014年1月29日、英国の超一流科学誌『Nature』に発表されました。この大発見は世界中の注目を浴び、米国のメジャーなメディアも、発表直後一斉に、STAP細胞に関する報道を開始しました。ところがその後状況が一転し、今は捏造疑惑で注目を浴びています。この一連の騒動を、米国 ボストンの仲間の反応やコメントなどを中心に考えたい
2014年3月10日 関係各位 山梨大学生命環境学部生命工学科 教 授 若山 照 彦 STAP細胞の論文の問題について 今年1月30日にNature誌に発表したSTAP細胞に関する論文について、現在、多くの問題が指摘されております。私が担当した部分(共著者より提供された細胞からのキメラマウスの作製、及び幹細胞の樹立)については、自信を持って適正に実験がなされたと言い切れますし、共著者の結果についても信頼してきました。 しかし本論文に関して様々な疑問点が指摘されている今日、私はSTAP細胞について科学的真実を知りたいと考えております。そこで私は、先に共著者より提供され、キメラマウスの作製実験に用いたSTAP細胞を所有していますので、この細胞を公的第三者研究機関に提供し、詳細な生化学的分析を依頼する事を決断しました。 分析結果は速やかに公表致します。
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)が1月29日に発表した「STAP(スタップ)※」。血液細胞に外部刺激を与えるだけで、様々な組織や臓器に変化する能力である「多能性」が生まれるという新発見は、生物学の常識を覆す現象として世界中を驚かせた。 同センターの小保方晴子さんの共同研究者として研究チームに名を連ねる山梨大生命環境学部の若山照彦教授(46)に、新発見までの道のりなどを聞いた。(聞き手・笹本貴子) ――STAP研究における若山教授の役割は。 「小保方さんは今回、酸性溶液に浸すことで多能性の細胞を作ったが、酸性溶液という条件を発見する前、いろいろな刺激方法を模索していた。私は、小保方さんが作った細胞が多能性を持っているかどうか、マウスを使って判定する実験を2010年7月頃から手伝った」 ――なぜ、手伝うことになったのか。 「小保方さんが博士課程の3年生で米ハーバード大に留学
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 消費生活センターは、消費者が悪質な事業者などに騙されないように相談に乗ったり調査したり、情報を提供したりする大切な役割を担っている。ところが先日、東京都多摩消費生活センターで、誠に残念な情報提供が行われてしまった。遺伝子組換えなどの表示についてのシンポジウムがあったのだが、科学的に極めて問題のある内容が一方的に流され、その問題点を消費生活センター職員が指摘せず黙認してしまったのだ。なにが問題だったのか、考えてみたい。 乳がんのラット写真の大迫力 その催しは、3月8日に同センターで開かれた。「消費者団体等連携講座シンポジウムin
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