ＳＴＡＰ細胞論文疑惑－世の中の紛争を回避する「重過失」の魅力 - ビジネス法務の部屋

この話題については知識不足のためツッコミにくいところがあり、またＯ研究リーダーの代理人もよく存じ上げている方なので（笑）、いずれの立場に立つわけでもなく、きわめて個人的な意見（感想？）のみ書いておきたいと思います。 Ｏ研究リーダーの論文に「ねつ造あり」と認定した調査委員会というのは、いわゆる理研さんの「ヘルプライン規程」に基づいて設置されたものですから、もともと独立性などはあまり関係がないものと思っておりました。なので、あらためて第三者委員会がＯ氏の論文に関する「不正行為」の有無について検討するために設置される、という点については当然かと思います。 また、理研ヘルプライン規程によれば、不正行為が認定された場合には、Ｏ氏は理研より研究費の全部または一部の返還を命じられることになりますし、今後の研究活動の可能性にも関わるものなので、Ｏ氏側が不服申立に至ることも当然かと。 もはや後戻りできないほ

[tikani_nemuru_M]

本件と直接関係ないが一応。労働法の場合、よほどの重過失がない限りは従業員は会社側に対して賠償義務を負わないというのもある。使用者側にも管理責任があるからね。

[REV]

意図の立証は、本人が認めない限り困難であり、それが拷問的な取り調べの一因な気は

[blackrook368]

今回「捏造」とされた図の故意性の立証は比較的容易な気がするが、常にそうとは限らず、「重過失」という概念は検討に値すると思われる。また、適当な区分が設定されてないため共著者三名の責任が軽く見えるのも問題

[filinion]

「泥酔して運転したのは故意だが事故を起こしたこと自体はわざとでない（過失である）」というのが「重過失」らしいんだが…。しかし本件って、どのへんが「過失」なんだろう…。

[hastings]

“Ｄ＆Ｏ保険”

[zg90]

「故意に匹敵するほどの非難に値する注意義務違反（ミス）ということで「重過失」を活用できれば、理研側の立証も軽くなりますし、Ｏ氏側の名誉や将来性についても回復の余地を残すことになります」重過失という概念

[k-takahashi]

『「ねつ造」というのは故意の立証が必要になるわけですから、争われたらかなり厳しい立場に立たされる』　O博士の弁護団とやらの作戦はこの辺りなんだろう。　解説されている「重過失」というのは本件に合いそうだ

[ebmgsd1235]

法務家による新たな切り口。「故意に匹敵するほどの非難に値する注意義務違反（ミス）」ですか。会社法ではこの「重過失」という規定は当たり前で、文科省のガイドラインにないのは研究者性善説に拠るからなのか。

[e-domon]

「うっかり」と認定して、科学的事実が不確かなので論文の取り下げというストーリーは傷を浅く済ますことが可能なシナリオではある。そのかわり「ばれなければ良い」というモラルハザードの温床にならない対策も要る

[takehiko-i-hayashi]

良記事。なんというか勉強になる。こういう発想はなかったなあ。

[taraxacum_off]

「ビジネス法務の部屋: ＳＴＡＰ細胞論文疑惑－世の中の紛争を回避する「重過失」の魅力」

[naya2chan]

この考えはどうかな？/粉飾決算して報告書に成功したプロジェクトと出した写真が、実は何年も前の別プロの写真だったぐらいの「重過失」だと思うのだけど。それ重過失で片付けていいのかな？/※書き換えました。

[enemyoffreedom]

「「ねつ造」というのは故意の立証が必要になるわけですから、争われたらかなり厳しい立場に」「故意とは言えないけれども、責任においては故意に匹敵する程度の不正があったとして「重過失あり」と認定する妙味」

[zyugem]

「ついうっかり」と「うっかり」の区別。

[mobanama]

"故意とは言えないけれども、責任においては故意に匹敵する程度の不正があったとして「重過失あり」と認定する妙味"