[文化通信.com] 今年の夏興行も終わりを告げたが、相変わらずアニメの公開が多かったのは例年と変わりなかった。日本のアニメはもちろんのこと、米国発のCGアニメ(3Dが基本)も目立ったが、その数あるアニメのなかではワーナー映画配給の「サマーウォーズ」が、特異な興行を展開して映画業界の注目を集めた。 「サマーウォーズ」は、8月1日から都内は新宿バルト9、池袋HUMAXシネマ、ユナイテッド・シネマ豊洲などを始めとして、全国128スクリーンでスタート。公開当初(初日、2日目)、1スクリーンのアベレージでは、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」などを凌いでトップの成績となるなど、その絞り込んだ劇場展開とともに、各館ごとの勢いの良さが評判になった。 以降、作品評価の高さはうなぎ上りで、5週目に入ったこの8月29、30日の2日間でも、興行ランキングが前週の9位から7位に上昇した(興行通信のデータによる)