バス運行会社「イーエスピー」が国の定める最低基準額を下回る運賃で受注していた問題で、ツアーを企画した旅行会社「キースツアー」(東京都渋谷区)が「平均で下限額を下回らなければいい」との認識でいたことがわかった。 道路運送法は1回の運行でも下限額未満となることを禁じており、旅行会社側にも同法への認識が不足していたことが浮き彫りとなった。 今回のツアーでは、キース社が同業の「トラベルスタンドジャパン」(千代田区)にバス手配を依頼し、同社がイー社を手配。国土交通省によると、バス運行会社に支払われる下限額は約26万4000円だったが、イー社は約19万円で受注していた。 キース社の福田万吉社長(38)は17日、読売新聞の取材に「暖冬でスキー客も少なかったので、トラベル社に『安くしてほしい』と話した。下限額より低いとの認識もあった」と説明。「『客が増えれば料金を上げる』とも言った。シーズン平均で下回らな